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唾液たっぷりのお札で支払う、コンビニの“カスハラ老人”に恐怖を感じた女性店員の選択とは

もしかして、オジサンに狙われてる?

「POPも掲示したため注意するチャンスだったのですが、店内が忙しいお昼時だったため、何も言わずにお札を受け取ってしまいました。いちど見過ごしてしまうと、次回からは注意しづらくて…。同じようなことが繰り返し続いて、ついに同僚に愚痴ってしまいました」  ところが同僚によると、「POPを置いてからは、指を舐めてお札を数えるような客はいなくなったよ。もしかして真由美、そのおじさんから狙われてるんじゃない?」と言われてしまう。そこではじめて、真由美さんはハッとする。 「同僚が『その客が来たとき、サッとバックヤードに隠れてみて。私が対応してみるから』と提案してくれたので、お願いすることにしました。おじさんが、ほかのスタッフにどんな態度を取っているのか見てみたかったのです」  そして、同僚とシフトが重なり、おじさんが来店したときにさっそく提案を実行。入店してきたときに目が合いビクっとした真由美さんだったが、気まずさを我慢してバックヤードへ。

バックヤードに隠れてオジサンを監視すると

支払い「バックヤードの作業をしながら、フロアの様子をうかがいました。おじさんは、私が隠れているバックヤードのほうを何度も見ていましたが、結局その日は何も買わずに退店。その日から何度か、同じようなことを繰り返しました」  また、同僚からは「真由美から話を聞くまでおじさんのことは記憶になかったから、少なくとも私の前ではペロペロしてないってこと。私がレジ担当のときに指なんて舐めてお札を数えていたら、私は絶対に注意するからね」と言われ、ますます気持ち悪く感じたとか。 「いつも同僚と2人だけというわけではないので、おじさんが来たらバックヤードへ隠れるということもできず、悩みました。おじさんは私を見つけると、すぐに商品を手に取って私のレジへやってくるのです。日が経つごとに恐怖心が強くなりました」
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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