「ロクな大人にならないよ」8歳の娘を褒めて伸ばしたいのに、つい厳しく…39歳母の悩みに塾経営の笑い飯・哲夫がアドバイス
9年連続でM-1の決勝ラウンドに進出し、’10年にM-1王者に輝いた実力派芸人、笑い飯の哲夫。小・中学生向け学習塾の経営者としての顔も持つ彼が、令和ニッポンの教育について考え、悩める親たちの相談に答えていく。
相談者◉39歳女性・会社員(夫、娘8歳)
小学校3年生になる娘は、落ち着きがなく注意力散漫。忘れ物が多く、飽きっぽく、習い事も続かず、何事もすぐラクをしようとします。発想力は豊かなタイプだと思うので、褒めて伸ばしたいとは思いつつ、どうしても「何でそんなこともできないの!」「将来ロクな大人にならないよ」と厳しい口調で怒ることが増えてきました。
先日は連絡帳に親のサインをもらうのを忘れ、私の字体をマネして偽造していました。うまく書けていて感心しましたが、私文書偽造です。このままでは将来甘言に乗せられて変な高額バイトに手を出したりしないか心配です。
こういう子どもをどのように指導していけばいいでしょうか。
ではまず、ご相談くださったお母さんの理想の娘像を、相談文を反転するかたちで羅列していきたいと思います。
落ち着きがあり、注意力に長け、持っていったものは必ず持って帰り、興味を持ったことは末永く興味を持ち、習い事は習い終わるまで続け、何事も苦労を惜しまずに行動する、そういうものに、娘を育てたいという感じですね。
雨にも負けなそうでいいと思いますが、しんどくないですか。ここまで仕立て上げるには躾の量が多すぎて、お母さんも大変だし、それを取り入れなければならない娘さんも大変ではないでしょうか。
落ち着きがなく飽きっぽい娘の将来が心配です
哲夫のアンサー
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’74年、奈良県生まれ。県下随一の進学校・県立奈良高校から関西学院大学文学部哲学科に進学。卒業後の’00年に西田幸治と笑い飯を結成し、’10年、M-1グランプリ優勝を果たす。『がんばらない教育』『えてこでも分かる笑い飯・哲夫訳 般若心経』ほか著書多数
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