「バカ野郎」ブラック部活の指導を愛情と思っている13歳息子…塾経営の笑い飯・哲夫が教える“愛情”と“異常”の見極め方
9年連続でM-1の決勝ラウンドに進出し、’10年にM-1王者に輝いた実力派芸人、笑い飯の哲夫。小・中学生向け学習塾の経営者としての顔も持つ彼が、令和ニッポンの教育について考え、悩める親たちの相談に答えていく。
相談者◉46歳女性・会社員(夫、息子13歳)
息子は中学校でバスケットボール部に所属していますが、顧問の先生が指導の際にほぼすべての言葉の最後に「バカ野郎、この野郎」がつくような人で、ミスをした際も人格否定的な言葉を使うのが気になっています。
私立なのですが、ブラック企業体質というか、ユニフォーム代の振込先が学校の口座ではなく先生の個人口座だったり、明細が不明瞭だったり指導以外にも解せない点が多いです。
驚いたことに、息子本人は先生の指導に理不尽さを感じつつも、愛情だとも思っているようです。本人が頑張って取り組んでいるのを否定したくはないですが、やめていく部員もいて、親から見るとブラック部活と感じる状況を見過ごしていていいのか悩んでいます。
断片的に聞いてみれば最悪な教育で、すべてを聞いてみれば愛情に溢れた教育だったというのは、よくある話です。極端な例を挙げますと、「この野郎、チームのみんながお前の努力に感謝しているんだよ、バカ野郎」みたいな感じです。
今は封建制度ではありませんから、本人第一主義がはびこっていますね。上意下達の支配体制をよしとせず、個人の幸せを願いますよね。そんななか、集団活動における全体的な達成のために重要になるのが、チームワークです。
部活の顧問がブラック体質で心配しています
哲夫のアンサー
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’74年、奈良県生まれ。県下随一の進学校・県立奈良高校から関西学院大学文学部哲学科に進学。卒業後の’00年に西田幸治と笑い飯を結成し、’10年、M-1グランプリ優勝を果たす。『がんばらない教育』『えてこでも分かる笑い飯・哲夫訳 般若心経』ほか著書多数
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