「リボ払いで93万円」の借金地獄に陥った31歳女性。“利子は必要経費”と開き直る理由
クレジットカードの月々の支払いを一定額にすることができる「リボ払い」。たとえ使い過ぎても、自身で設定した金額以上は引き落とされることなく、残債の支払いは翌月以降に繰り越される。お金が手元になくてもカードを利用できるという点は、リボ払いのメリットと言えるだろう。
しかし、金利が高いことでも知られ、相場は年率約15%ほど。仮に支払い残高が常に100万円ある場合、金利だけで年間15万円、1ヶ月あたり1万円以上も支払っていることになる。それだけの高金利を支払っているにもかかわらず、リボ払い利用者はカード会社の巧みなテクニックによって「借金をしている」という認識が薄い人も多いようだ。
「リボ払いを始めてもう10年近く経とうとしていますが、今はキャッシングリボも合わせると100万円くらいの支払い残高があります」
そう語るのは、東京都に住む31歳の独身女性の高橋麻美さん(仮名)。支払いは毎月3万円に設定しているが、一向に減っていく気配がないようで……。そもそも、クレジットカードを作ったきっかけはなんだったのだろうか。
「最初にクレジットカードを作ったのは大学2年生のときです。ショッピングモールに買い物に行ったときにカードを案内する人がいて、どういうきっかけだかは覚えていませんが話を聞くことになりました。『支払うのは再来月でいいですし、ポイントもつくんですよ』と言われ、“大人の階段登る”みたいな気持ちになって、作ってみることにしたんです」
大学生だった当時は実家暮らしでアルバイトをしていた高橋さん。アルバイトの給料が振り込まれるまで待てないときに便利だと思い、最初はお金がピンチのときだけ利用していたという。まさかこれが地獄への第一歩になるとは思っていなかったようだ。
「それから半年で3社のカードを作ったんですよね。上手く使い分けているわけじゃなくて、単純に支払日が別のカードを3種類作ったって感じです。支払いが間に合わなかったときに『このカードが止まっているのなら、こっちのカード使おうかな』みたいな感じでした」
リボ払い地獄にハマってしまった31歳女性
支払いが間に合わずにカードが止まることも
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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Twitter salesmorita32
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