更新日:2023年05月30日 17:22
お金

サブスク「買ってはいけない」商品の特徴とは? 1年目で定価超え…トラブルが相次ぐ背景

振興会ではサブスクを14種類に分類

 サブスク振興会では、トラブルの内容を区別するためにサブスクをカテゴライズして分類している。町野氏によれば、現在は、オンラインのサービスだけではなく、さまざまな種類があるという。 「コンテンツサービス型は、動画見放題、音楽聴き放題などが当てはまります。サブスクが浸透するきっかけになったものですね。またオンラインでレッスンを受けたりソフトウエアを利用できるのはオンラインサービス型。新聞は歴史が長いですが、これは定期購入型です。加えてサプリなど、個人の要望や体質、悩みに応じた商品を提供するのは、パーソナライズ型定期購入型に区分けされます。  また最近は、ウォーターサーバーの機器を無償または安価で提供してもらい、水などの消耗品を販売するメンテナンス型もあります。オフィス複合機などでも見かけるサービスです。それから好きな洋服やジュエリーを好きな期間借りる定額レンタル型。  ユーザーが商品を選ぶのではなく、個人の特性や変化に合わせておもちゃなどを選定して届けるのはパーソナライズドレンタル型もあります。美容院使い放題、家事代行など、対面で有限の人的資源を受けられるのは、非オンラインサービス型。これら代表的なカテゴリーを含め、サブスクを14に分類しています

3年目には289%にもなるサービスも

サブスクリプション

※画像はイメージです

 この数年で驚くほど多様なサービスが提供されるようになったが、サブスクで主に問題になるのは、「長期利用すると定価を大幅に超過する場合」だという。 「例えばとある会社のサブスクでは、1年目に支払う金額は定価の78%ですが、2年目には138%、3年目には177%になります。つまり1年以上借りるなら、買ったほうが安いのですがこれは明らかに高額。悪質なものになると、1年目から126%、3年目には289%にもなるサービスまであります」  もちろん、ユーザーが納得して利用している場合なら問題はないが、いつの段階で定価を超えるのか、案内が不十分な場合があるという。 「アメリカでは、家具のサブスクサービスを行う企業が過剰な請求をしてユーザーに返金した事例があり、日本でも今後、同じような問題が顕在化されるでしょう」
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安全にサブスクを利用するためには?
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ライター・編集、少女マンガ研究家。スタッフ全員が何らかの障害を持つ会社「合同会社ブラインドライターズ」代表。著書に著名人の戦争体験をまとめた『わたしたちもみんな子どもだった 戦争が日常だった私たちの体験記』(ハツガサ)などがある

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