「反日的な投稿はバズりやすい」TikTokに存在する“ビジネス反日”の正体<漫画>
月刊誌『本当にあった愉快な話』(竹書房)で連載中の『国籍を捨てた男が語る 中国のヤバすぎる話』が単行本化。『国籍を捨てた男が語る 中国の怖い話』として4月に発売された。
漫画家・孫向文氏が偽装食品、手抜き住宅、臓器販売などのトンデモ事件の数々を通じて、現代の中国社会の実態を紹介する本作。2013年の『中国のヤバい正体』に続き、シリーズ2冊目となる本書には、全19エピソードが収録されている。“国籍を捨てた男”として作中にも登場する作者の孫氏に、印象的なエピソードや今後の展望などを聞いた。
——本書に収録されているエピソードの中で、孫さんが特に衝撃的だった話は?
孫向文氏(以下、孫):家電修理店の異臭騒ぎで駆けつけた警察官が、業務用冷蔵庫から3体の遺体や遺体を解体して消し去った痕跡を発見した事件ですね。まだ犯人が捕まっていない未解決事件で、続報もないところがまた恐ろしいです。
——中国の臓器売買ビジネスが背景になった事件とのことですが、スプラッター映画みたいな話ですよね……。
孫:中国では年間20万人の子供や若者が行方不明になっていて、世界的に問題視されていますし、当局も人身売買や臓器売買を目的に拉致されているという見解を出しています。
——事件化するのは氷山の一角。企業の不祥事や悪徳業者のトラブルは日本も多いので、こんな言い方は不適切かもしれないですけど、とくに孫さんが紹介するような中国の事件って、ちょっとレベルが……。
孫:人口や国土が大きいので規制・管理が難しい面もあるし、やはり大陸民族の国民性みたいなものもあると思います。中国の悪徳商人は歴史的にずっと存在していて、清の時代にもイギリス商人を相手に詐欺のような手口の取引をして、トラブルに発展したという記録もあるようです。
——現代でもAmazonなどECサイトでも中国の出品者のトラブルが度々ありますよね。
孫:普通は返品・返金できますけど、中国ではそういう対応は基本ないです。日本の業者が同じこと やったら大事件だと思うんですが、中国人は消費者も「今回は運が悪かった」みたいな感覚で。そういう意味では非常に大雑把です。本書でも中国の信仰問題を取り上げたエピソードがありますが、モラル的な話をすると無神論の中国人が多いことも影響しているのかもしれないですね。
年間20万人の子供や若者が行方不明に…
返品・返金対応は中国では「基本ない」
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ