更新日:2023年06月02日 15:07
ライフ

「反日的な投稿はバズりやすい」TikTokに存在する“ビジネス反日”の正体<漫画>

今後はフィクション作品も描きたい

孫:僕の場合は中国で生活している頃から頭の中は日本に住んでいるような感覚で、この漫画の連 載が始まってから現地のニュースをチェックして情報を集めることが毎日の習慣になっています。 ——理想や希望としては、中国社会に今後どうなってほしいですか? 孫:難しい話ですが、できれば台湾みたいに世界の情報に自由にアクセスできるようになってほしい ですよ。台湾メディアが中国の大手メディアが報道しないような中華圏のニュースを報道するので、漫画で扱うネタもそうしたところから仕入れることが多い。結局、TwitterやYouTubeを見られ ないことが一番の問題だと感じます。 ——これからも『本当にあった愉快な話』での連載は続けていくのかと思いますが、孫さん自身は今 後描きたい題材や漫画家としての目標などはありますか。 孫:オピニオン誌『月刊WiLL』で、『北海道を守った男~樋口季一郎』という、第二次世界大戦の 時代を生きた樋口季一郎という陸軍中将を描く漫画も連載しているんですが、まずはこの作品を無事に完結させることですね。こちらも単行本発売を来年に予定しています。 これは初めて「ヤバい中国ネタ」と無関係の漫画作品連載なので、日本人の歴史の偉人を描くため、時代考証を丁寧にやりながら、歴史記載の空白の部分は、創作の手段で補完する必要であり、読者が楽しく読めるように16ページ1話に凝縮する工夫は、かなりプロ漫画家の腕を試す所です。 つまりノンフィクションとフィクションを混ぜる作品で、制作過程はとても楽しかったです。ぜひヒットしてもらいたいです。今のところノンフィクション漫画が多いんですけど、いつか完全なフィクションの娯楽作品も描けたら良いなと思っています。 <取材・文/伊藤綾>
次のページ
次ページより第2話&第10話を特別に公開
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ