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バイト先での動画が大炎上した22歳「僕の人生は終了した」300万円の賠償金、実家にまで誹謗中傷…炎上は本当に正義か――2023年上期トップ10

【専門家に聞く】炎上案件を広く世に拡散させるプロ

書き込んだ側は一時の暴走であっても、刃を振るわれたほうには傷が長らく残り続ける。炎上対策会社MiTERUの代表を務める、おおつねまさふみ氏は近年の炎上の特徴として、「炎上案件を広く世に拡散させるプロが台頭している」ことを挙げる。 「冒頭の吉田さんの事例のように、本来ならば限られた数十人しか閲覧できなかった動画を、数十万人のフォロワーを抱えたインフルエンサーが拡散し、炎上を誘発。インフルエンサーにとって取り上げる題材の真偽はどうでもよく、反響があって広告収入に繫がればOK。数年前の不道徳な動画を掘り起こして拡散させるケースもあり、過去の投稿であっても“正義”の名の下に槍玉に挙げられる事例が増えています」 今日もどこかで、歪んだ正義感は暴走し続けている――。 [炎上させすぎ(偽)正義]社会の闇【経済学者・山口真一氏】 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授。専門は計量経済学。著書に『正義を振りかざす「極端な人」の正体』 [炎上させすぎ(偽)正義]社会の闇【炎上対策アドバイザー・おおつねまさふみ氏】 炎上対策会社MiTERU代表。元システム管理者。ネットの黎明期から活動し、現在も昼夜を問わずネット空間をウォッチする 取材・文/週刊SPA!編集部
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