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元セクシー女優が「撮影会の裏側」を暴露。「このケーキを目の前で食べて」という非常識な要求も

 先日とある撮影会イベントが中止となり、インターネットを中心に世間を賑わせた。理由は禁止エリアでの撮影や、ポーズ指定の条件が不適切だったことにあるようだ。  一度は会場の許可が下りたものの、開催告知後に中止を求められるケースは珍しい。数年間にわたって行われていたイベントだ。きっと誰もが例年通りに事が進むと考えていたはずだろうから、戸惑うのも無理はない。SNS上では見事に賛否両論で、さまざまな意見が飛び交っていた。  そこで今回は、撮影会の実態と目を背けられないリスクなど、自身の体験談を交えながら現状を説明したいと思う。

撮影会は個人撮影会と団体撮影会の2パターン

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 撮影会とはカメラマンがお金を払い、出演モデルの写真を撮るイベントのこと。カメラマンといえども、やってくるのは趣味カメラマンやアイドル好きの一般男性がほとんどで、基本アマチュアである。  出演モデルはアイドルやグラドル、セクシー女優、コスプレイヤーがメイン。たまに素人モデル(一般人)のアルバイトもいるが、大手撮影会スタジオでは極めて数少ない存在だ。  カメラマンとモデルの一対一で行う撮影を「個人撮影会」、複数のカメラマンに対しモデル1名の撮影を「団体撮影会」という。どこも1枠45分から50分程度で、場所は室内、野外など開催されるイベントやモデルによって異なる。時間内にひたすら延々と撮り続けるケースは少なく、多くの場合が軽いお喋りを挟みながらシャッターを切っていくのが基本。  モデルの体に触れるのは一切NGだが、枠さえ手に入れればその時間内は“推し”と共に過ごすことができる。個人撮影なら推しメンを独り占めできるため、ファンにはたまらないイベントだ。  また、セクシー女優などの出演者は知名度を上げるべく、顔売りの一環として撮影会をこなす。既存のファンを固定化させ、新規獲得のためにも欠かせない仕事といえよう。

撮影会参加の規約は定められているが、曖昧になりがち

 撮影会に参加する際は必ず同意書の記入が求められる。スタジオによっては身分証の提示が必要で、カメラマンがルールを犯さないよう徹底しているのだ。 ・撮影会の同意書の一例 撮影データを許可なく流出しない モデルの体に触れない 無理なポーズの要求はしない 連絡先の要求、交換は厳禁 モデルが嫌がる発言をしない(セクハラなど)  記載されている内容をすべて挙げると長すぎるため省略するが、撮影会における規約はだいたいどこも同じ。写真の流出やモデルへのタッチ、本人が嫌がる無理なポーズの要求は特に口うるさく注意される部分だろう。  ただ、個人撮影会だとカメラマンとモデルは個室の中に2人きり。監視カメラを設置するスタジオもあるようだが、すべての会場に置かれているとは限らない。スタッフが近くに待機しても、中で何が行われているかは明確に分からないのだ。
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撮影会に参加するモデルが抱えるリスク
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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