──でも、最近は新しくネタを作ることに前向きになっているとラジオで話されていましたね（NHKラジオ第1「タカアンドトシのお時間いただきます」など）。 滝澤：そうですね。 西堀：自然とそうなりましたね。 滝沢：そもそも、これまではほとんど求められてなかったですからね。ライブに出ても嫌な顔をされるし。 ──嫌な顔をされる？ 滝沢：「おじさんが出てきた」みたいな感じで。大半のお客さんは若い芸人さんが見たいですから。出てきた瞬間にもうスベってる、ということはありましたよ。 西堀：そりゃ、目標ないと（ネタは）作りませんよねえ。 滝沢：求められたら、やっぱり前向きな気持ちになるもんですよね。 ──それがいまや若いファンから「イケオジ」と呼ばれるまでに。 西堀：すごいことだよなあ……。 滝沢：僕ら、ずっと潜っていたのが逆によかったかもしれないですね。ちょろちょろテレビに出ていて見たことがある存在だったら、若い子もここまで興味を持たなかったのかも。「こんなおじさんがいるんだ」と思ってくれたのかな。 ──滝沢さんが発端となった「自撮りおじさん」ブームも巻き起こりました。西堀さんはどう見ていましたか？ 西堀：根本的な疑問として、なんでおじさんが自撮りするのかなと思って。それを喜ぶ女性の気持ちもあまりわからないので、全体的に何をしてんだろうとは思ってましたよね。まあ、とりあえず滝沢がやってっから、やめろという筋合いもないし、じゃあ俺もやってみようかな、くらいの感じで。誰が何を喜んでるのか、いまだによくわかってはいないですね。