更新日:2023年07月23日 13:22
エンタメ

「40代後半で芸人やめてない人って」“THE SECOND準優勝”マシンガンズが語る、諦めてきた夢と突然の変化

選択肢になかった過去のネタたち

マシンガンズ──個人的な話になりますが、自分がいちばん最初にマシンガンズのお2人を見たのはいつだったのかな? と遡ったら、おそらく2008年の『LIVE STAND』でした。 滝沢:おお、『LIVE STAND』! 苦い記憶。 西堀:僕らが出ていったときに、隣のステージでチュートリアルさんの漫才が始まったんですよね。 ──あ、そうです! 大きなメインステージにチュートリアルさんが。 滝沢:そうそう、あれすごかったな。僕らが出たあのステージにも、お客さん数百人はいたのかな。でもそこも広いところだったから、ガラガラだったよね。 西堀:最初は何千人かいて、一気にチュートリアルさんに流れたんだよ。 滝沢:あんなにたくさんの人が走っていくの、初めて見たよな。 西堀:なかなかね、人間生きてて数千人の後頭部見ることないよ。戦国武将くらいじゃない? 武田信玄ってこういう気持ちだったのかな。 ──武田信玄(笑)。あの頃の漫才もまた今とは違うものでしたが、デビューしてからお二人はいろんな漫才を試されてきたわけですよね。 西堀:たしかに、本当にいろんなネタをやりましたね。

『THE SECOND』で披露しなかったネタたち

マシンガンズ──先ほど「2本しかネタがなかった」という話をされていましたが、一時期テレビでもよく披露されていた「MAXめんどくせえ」のネタを『THE SECOND』で期待した人もいたかもしれません。 滝沢:そうそう。それ、大会後に言われるまで気づかなかったんだよね。 西堀:選択肢から除外してたよね。 ──ヤーレンズの出井(隼之介)さんは、「羅生門」(西堀さんがとうとうと芥川龍之介の「羅生門」を語るネタ)を期待していたとTwitterに書かれていましたね。 滝沢:ね。あのネタもやろうなんて思いもしなかったなあ。 西堀:俺、あそこで「羅生門」はできないよ(笑)。 滝沢:決勝のギャロップもああいう、前半溜める感じのネタだったから。もし俺らが「羅生門」かけてたら相当渋い対決だよなあ。 西堀:地獄みたいな空気になってたはずだよ。 滝沢:とてもじゃないけど見てられなかったんじゃないかな。 西堀:でも、あのネタは見たいと言ってくれる人が意外といて。 滝沢:どっかではやりたいよね。
次のページ
迷い続けた歴史がある
1
2
3
4
5
6
7
ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。X(旧Twitter):@troookie

記事一覧へ
おすすめ記事