パチプロが「常連のパチプロ客に恫喝された事件」を暴露。タバコの火を顔に近づけられる事態に
筋金入りのパチプロは、プライドが高くてアクの強い人が多い。社会経験が少ないのにナゼだか社長気質で、他者と意見が食い違えば、どちらかが折れるまで口論になる。
とくに年長者は一匹狼であることを誇りながらも、派閥を好み、「お前は、どちら側だ?」と、しつこく聞く。血の気が多いパチプロから、「オレと戦争しようぜ」と言われたこともある。
もちろん平和主義者もいるけれど、敵に回しても、味方であっても、パチプロ同士の揉めごとはレベルの違った面倒さだ。実は数年前の夏に、死を覚悟させられる事件もあった。
事件は、夜明け前の午前3時、名古屋市南区の店に並んだ日に起こった。抽選ではなく並び順での入場となる店で、その日は暗黙の了解で「いつもと椅子のカバーが違う台は設定5or6が濃厚」となる日なのだが、ラッキーなことに先客はナシ。小規模マイナー店の特権だ。ただ、店頭に置かれた一冊のヤング雑誌を見て、「ああ、場所取りか……」とすぐに察した。
そして空が色付きだした午前6時ごろ、髪のボサッとした浪人生と思しき男性がやってきて、彼は無言のまま前方に置かれた雑誌の上に「ヨイショ」と座った。地域ごとにルールがあるし、そこまで珍しい光景ではない。なにより、「2番で入場しても、それなりの台を打てそうだ」と思ったから文句は言わなかった。
次の客がやってきたのは、少しばかり汗ばんできた午前7時半。地面を這うようなセドリック、それとゴツい車が、たいした車間も空けずに駐車場へと入ってきた。そしてエンジン音が止まってすぐに、6人の武闘派っぽい男性がこちら側へと歩きながら、「お待たせ〜! 並んどってくれてありがっとう!」と、チャラい名古屋弁で浪人生風の男性に礼を言い、ナチュラルにボクの前へと割り込んできた。
ワイルドな雰囲気の方たちなので、「2番で入場して大丈夫ですよね?」と控えめな言葉を選んで問いかけたところ、突然リーダーと思しき年配の男性が胸ぐらを掴んでくる。ボクは踏ん張りきれずに後ずさりして、そのまま壁に追いやられてしまった。彼は紙巻きタバコをくわえながら、「誰にモノ言っとる? お前さん、1番うしろに並んどるだろ?」と高圧的な口調で攻め立ててきた。
並び順入場の店で一番乗りできたのだが…
6人の武闘派っぽいグループに割り込みされ…
技術と釘読みで凌ぐパチプロ生活が20年。その稼働内容を、雑誌(パチンコオリジナル実戦術、必勝ガイドMAXなど)に寄稿し始めて10年が経つ。YouTubeの密着シリーズ(パチダンTV)は特に人気があり、70万回再生を超えた。
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