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パチプロが「常連のパチプロ客に恫喝された事件」を暴露。タバコの火を顔に近づけられる事態に

期待値を追う人にとって、パチンコ屋は戦場

パチンコ こんな状況になってしまったのは、互いに期待値を追っているから。たとえば、「人気どころのスマスロ北斗の拳、この設定5の価値はどれくらい?」との質問に、彼らもそれなりの返答ができるだろう。パチンコよりも、ずっと計算が簡単なのだ。 *期待値計算に必要な数字は3つだけ ・1時間あたりの遊技ゲーム数……800G ・遊技枚数……3枚がけ ・機械割……110% *1時間あたりの期待差枚数の計算式 ・投入するコイン……800×3=2400枚 ・払い出されるコイン……2400×1.1=2640枚 ・差枚数……2640枚-2400枚=240枚  このように1時間あたり、240枚ほどのプラス差枚数が期待できる。ようするに、スマスロ北斗の拳の設定5を朝から並んで打ち切れば、平均2000〜3000枚ほどのメダルを得られるわけだ。  こうなると、ヤンチャな方たちは手段を選ばない。クリーンな印象の店舗も増えたが、やはりパチンコ屋は戦場なのだ。

瞳孔が開いたまま恫喝は続き…

 そんなわけで、胸ぐらを掴む親分に反撃できたらカッコいいのだろうけれど、日陰に生きるパチンコ打ちにそんな力などありゃしない。彼はくわえていたタバコをダーツの矢のように3本の指で持ち、ぼくの左目から2センチほどの位置に移動させた。ダーツの的に使うのならば、もっと離れていただきたい。  少し目にかかった前髪がチリチリと焦げ、「これが死の匂いか……」と思った。血の気が引く感覚も分かった。ジグマと呼ばれる地域密着のプロに意見してしまったばかりに、はじめて命乞いをした。  もちろん「ああ、情けねえ」と思ったが、そんな感情すら悟られぬように角の立たない言葉を選んで、必死に謝罪をした。それなのに、彼の瞳孔は開いたままで「このまま焼いてしまおうか?」と、迷っているようだった。
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タバコの火はさらに顔に近付けられ…
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技術と釘読みで凌ぐパチプロ生活が20年。その稼働内容を、雑誌(パチンコオリジナル実戦術、必勝ガイドMAXなど)に寄稿し始めて10年が経つ。YouTubeの密着シリーズ(パチダンTV)は特に人気があり、70万回再生を超えた。
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