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38歳の現役グラドルが未婚で出産。東京ならば“里帰りしない出産”も「意外とイケる」と感じたワケ

 突然だが、私(吉沢さりぃ)は7月末に出産した。ただ、結婚はしなかったので、今までの“ド底辺グラドル兼ライター”という肩書に“シングルマザー”が加わった。
吉沢さりぃ

7月末に出産し、未婚の母になった現役グラドルの吉沢さりぃ(38歳)

 “シングルマザーになる”と決めた妊娠初期のころから、しょっちゅう言われてウンザリしていた言葉がある。それは「里帰りはいつから?」だ。そう聞いてくる側としては、旦那がいても里帰りをするほど出産は大変なんだから、“一人で出産するなら当然、里帰りをするしか選択肢はないだろう”ということなのかもしれない。しかし私は、里帰りをする気は一切なかった。  結果的にも「里帰り出産しなくて正解だった」と言える。今回は、その理由について話していきたい。

地方ならではの事情も…

満開の桃の花と山並み

※写真はイメージです。

 まず最初に、地方独特の事情がある。山梨県の実家には母が一人。そこまですごく田舎ではないが、“38歳の娘が結婚もせずに里帰り出産している” というのは、ご近所に対して体裁が悪く、なんとなく気まずいのだ。  私は実家を出てもう20年になる。いくら母親とはいえ、20年も別々に住んでいた人とこれから何ヶ月もいっしょに住むのは(まだ見ぬ我が子と暮らしていくことよりも)困難に思えたのだ。  いま仲が良い友人たちは東京に多い。地元にいる友人たちは、すでに家庭を築いており、頻繁に会えるわけではない。  ライターの仕事は実家にいてもできるだろう。だが、問題は数少ないタレントとしての出役の仕事である。妊娠していることが見た目でバレるギリギリまで出演するとしたら、山梨には帰れなかった。  これらの理由から、里帰りはせずに東京で働いて、そのまま出産することにした。  だが、私が友人や知人に説明すると「確かにね〜」と共感してくれる人もいたが、「それはおかしい!」「そんなの無理だ!」と食い下がってくる人も多かった。

現実的に「お金」の問題も大きい

 もしも実家に戻ったとして、出産したあとも東京で働くことを考えたら、現実としては「お金」の問題も大きい。  実家にいるのに東京の家賃を支払って、仕事のたびに特急代を出すのは経済的に厳しい。旦那がいればなんとかなるのかもしれないが、お金を稼ぐのは私ひとり。出費は抑えたいのだ。  ちなみに、母とは出産予定の2ヶ月前まで全く連絡が取れない状況だった。  あまりに電話がつながらないので「死んでしまったんではないか?」と心配するほどだったが、単純に「私から沢山の着信がある=いい話ではないから怖くて出れなかった」そうだ。  そんな母の悪い予感は的中したとも言える。私が「未婚の母になる」と告げると、何度も「困った〜」と嘆き、さらには「私をあてにしないでよ(笑)」と言う。私が「里帰りとか考えてないから」と返したら、ようやく母は安心してくれた。  念のため書いておくと、母との仲はけっして悪くない。こういう距離感でうまくいっている親子もいるのだ。
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“マジで帰らなくてよかった”と感じた東京の子育て支援
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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