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“せどり”で毎月20万円稼いだ48歳女性が「もう限界」、OEMで“自分の人生”を取り戻すまで

不妊治療のために退職するも「心にぽっかりと穴が開いていた」

悩む女性 帰国後はそれまでの経験を活かし、日本の化粧品OEMメーカーに企画営業として入社。その頃には“新しい夢”が生まれていました。 「日本に一時帰国した際に、デパートで実際に商品を目にして感動し、化粧品をつくってみたいと漠然と思いました。そして、OEM企画営業として勤務しながら、お客さまとイチから商品をつくりあげていく中で、今度は“自分の化粧品”をイチからつくってみたいと思ったんです」  その一方、現在のご主人と出会い再婚したEさんは、“子どもが欲しい”と考えていました。ただ、当時30代後半だったこともあり、不妊治療を検討しました。 「日本の化粧品OEMメーカーの仕事は楽しかったのですが、不妊治療とは両立できないほど忙しかったんです。主人に相談すると、いったん仕事を辞めて、不妊治療に専念することになりました」  しかし結局……不妊治療を長く続けても子どもには恵まれなかったそう。 「何年か経った頃、“いったい自分は何をしているんだろう”と情けなくなってしまって。これまでずっと頑張って働いていたのに、今は仕事もしておらず、不妊治療もうまくいっていない。心にぽっかりと穴が開いてしまって、ひたすら悔やむ日々でした」

コロナ禍で“せどり”を開始、毎月20万円以上の利益に

せどり 気持ちを切り替えるために何かアルバイトをしようと考えたEさんは、偶然見つけたタイのテレビ番組のコーディネーターの仕事を始めます。週3日程度、タイの撮影クルーが日本まで取材に来た際に調整や案内をする仕事です。長年タイに住んでいた経験があり、タイ語も話せるEさんにうってつけでした。ところが、2020年からコロナ禍に突入したことは周知のとおりです。 「これもすごく楽しかったのですが、コロナ禍になってタイの撮影クルーが日本に来れなくなってしまって……仕事がなくなってしまいました。再び落ち込んでいたら、主人が『君は調べるのが得意だから“せどり”をしてみたらどう?』と提案してくれたんです」  興味を持ったEさんはすぐにせどりのスクールに入学。学んだことを実践すると、初月でさっそく黒字を達成、2か月目には10万円以上の利益を得ることに成功したのです。その後も安定して毎月20万円以上の利益を出し続けます。 「お金がどんどん貯まっていって、そこで“化粧品をイチから企画してつくってみたい”という夢を思い出しました。このまま順調にいけば、夢が実現できるかもしれない……そこで100万円貯まるまで頑張ろうと決意したんです」
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Amazonアカウント停止の危機に、せどりは「もう限界」
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物販コンサルタント。自社ブランドOEMスクール「物販NAVI」運営。かつては大手物流企業に勤めるも給料が少なかったことから新聞配達や深夜の警備員などでなんとか生活。ある雑誌で「せどりで稼ぐ方法」の記事を見つけたことをきっかけに、2011年6月より国内転売をスタート。2014年9月に脱サラ、法人設立後は自社ブランドOEMで月収500万円を達成。現在では物販スクールの講師としてコンサルも行いつつ、売り上げは月商2000万~2500万円をキープしている。YouTubeチャンネル(@navi913)でも情報発信中。

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