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“せどり”で毎月20万円稼いだ48歳女性が「もう限界」、OEMで“自分の人生”を取り戻すまで

美容雑貨がAmazon「ベストセラー」に!

 私は、Eさんの過去の経験をもとに、「美容系の商材がいいのではないか?」とアドバイスしました。Eさんが選んだのは、とある美容雑貨です。決して差別化がしやすい商材ではないのですが、販売開始後10日ほどで、Amazonの売れ筋ランキング4位に入り、なんと1か月で「ベストセラー」になりました。  なぜいきなりこんなに売れたのか……購入者には特典として、その商品の使い方を記載した電子ブックをプレゼントする、といったEさんのアイデアも要因のひとつですが、いちばんはLP(商品の販売ページ)の見栄えでした。  Eさんのご主人が本業でデザイン関係の仕事をしており、大手メーカーも顔負けの圧倒的なクオリティでLPを制作してくれたのです。 「市場としては、上位20セラーの平均販売数が350個前後の商品なのですが、1か月で最高800個も売れたことがありました。夫婦で“すごい!”と喜んでいたのですが、市場を独占しすぎたのか、徐々にライバルセラーの嫌がらせが始まって……。商品を買ったあとにキャンセルして、悪いレビューを付けるんです。悪いレビューが増えると、売上は下がっていきます」  Amazonの物販において、ライバルセラー(競合)からの嫌がらせは珍しいことはではありません。それでもEさんの商品は想定以上に売れています。しかし、嫌がらせが増えていることから考えると、そろそろ別の商品に挑戦する必要があります。現在、Eさんは2つ目の商品を開発しているところです。

人生は「まだまだ楽しみ」に変えられる

船田寛 Eさんは自社ブランドOEMを始めたおかげで、今、大きな“やりがい”を感じているといいます。 「せどりをやっていた頃は、“ただお金がほしかった”だけ。正直、買ってくれるお客さんのことは1mmも考えていなかったですね。でも今は、お客さんが自分の商品を購入して使ってくれたあとのことまで考えるようになりました。  以前、私の商品を購入したお客さんから使い方について問い合わせがあったのですが、“買ってよかった”と思ってもらえるように丁寧に回答をしたところ、『本当にいい商品ですね』と言ってくださって。そのときに、ああ、本当にこの仕事を始めてよかったな、と思いました。  一時期の私は、他人の人生を羨んでばかりいました。自分には何もない。仕事もやっていないし、子どももいない。40代後半になって、このまま何もないまま、あとは老後を迎えるだけなんだろうなって思っていました。  でも今は、自社ブランドOEMで実現したい夢がたくさんある。自分には可能性があると考えられるようになりました。人生まだまだ楽しみなんです」  ここまで紹介してきたように、Eさんには痛みも含めて様々な過去があります。だからこそ、なのかもしれませんが、人間的な魅力に溢れており、スクールでも他の生徒さんから大人気。また、多くの社会人経験から礼儀や立ち振る舞いがしっかりしていることも強みです。  ネットビジネスの世界においては、あまり顔が見えないからといって、一般常識や礼儀に欠く人も少なくないので、「当たり前」のことが大事だったりします。そんなEさんは、これからもきっと成功し続けてくれるでしょう。 <構成/松本果歩>
物販コンサルタント。自社ブランドOEMスクール「物販NAVI」運営。かつては大手物流企業に勤めるも給料が少なかったことから新聞配達や深夜の警備員などでなんとか生活。ある雑誌で「せどりで稼ぐ方法」の記事を見つけたことをきっかけに、2011年6月より国内転売をスタート。2014年9月に脱サラ、法人設立後は自社ブランドOEMで月収500万円を達成。現在では物販スクールの講師としてコンサルも行いつつ、売り上げは月商2000万~2500万円をキープしている。YouTubeチャンネル(@navi913)でも情報発信中。
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