お金

“せどり”で毎月20万円稼いだ48歳女性が「もう限界」、OEMで“自分の人生”を取り戻すまで

Amazonアカウント停止の危機に、せどりは「もう限界」

せどり そんな矢先に、せどりで使用していたAmazonのアカウントが停止されてしまいます。 「遊戯王やポケモンのカードを販売していたのですが、こういった商品を売っていると、『ホンモノなのか?』『ニセモノではないか?』という警告が来ることがあるんです。証明書などの必要書類をAmazonに提出する必要がありますが、せどりで販売している人に対して、メーカーは発行してくれません。なす術もありませんでした。  Amazonのアカウントが停止すると、それまでの売上は入金されなくなります。Amazonでは売上金の振り込みは2週間に1回だったので、半月分の売上が消えてしまうことになります」  模造品や偽造品の販売は、Amazonの規約で禁止されています。ただ、商品の真贋(しんがん)については、多くの「せどらー」(※せどりを仕事にしている人たちの総称)がぶち当たる壁です。  アカウントの停止によって売上の入金が止まり、Amazonの倉庫に預けていた在庫が差し押さえられ、そんななかで支払いの請求が来るものだから自己破産するしかない……そんなせどらーを私は何人も見てきました。  Eさんは運がよかったのか、その後なぜかアカウントが復活。売上金も振り込まれたそうですが、「せどりだけを続けていくことはもう限界」と感じ、以前から興味のあったOEMについてYouTubeで調べ始めました。

独学で財布をつくって販売したら「びっくりするほど売れない(笑)」

財布

独学でつくってみたが「びっくりするほど売れない」という財布(実際の写真)

「タイで個人でOEM事業をやっている人がYouTubeで発信していて、以前から気になっていました。タイの工場のことならイメージがわくし、自分にもできるかもしれないと思い、まずは独学で財布をつくってみたんです。でも、びっくりするほど売れません(笑)」  段ボールでプロトタイプを自作し、工場に委託して販売を始めたEさんですが、その財布はほとんど売れなかったそうです。そこで「プロから学ばないといけない」と感じ、再び情報収集をするなかで、私のYouTubeの動画を見てくれたのです。 「スクールの生徒には自社ブランドOEMで化粧品をつくっている人もいて、ますます自分のやりたいことが実現できるかもしれないという期待感が高まっていきました。特に船田さんは、ただOEM商品を売ることを目指すのではなく、私たちを“ブランドオーナーとして育てる”という考えで指導してくれていたことに将来性も感じました」  じつは、ブランドオーナーとしての“責任感”が、せどりや転売のプレイヤーとの大きな違いとも言えます。自社ブランドOEMは、商品を売ったら終わりではありません。  何か問題があれば、販売元は自分なので責任を取らなければなりません。最後まで責任を持って自分の商品を売っていくんだという覚悟のある人に挑戦してほしい。そんなポリシーがEさんに伝わったのが素直に嬉しかったです。
次のページ
つくった商品がAmazon「ベストセラー」に!
1
2
3
4
物販コンサルタント。自社ブランドOEMスクール「物販NAVI」運営。かつては大手物流企業に勤めるも給料が少なかったことから新聞配達や深夜の警備員などでなんとか生活。ある雑誌で「せどりで稼ぐ方法」の記事を見つけたことをきっかけに、2011年6月より国内転売をスタート。2014年9月に脱サラ、法人設立後は自社ブランドOEMで月収500万円を達成。現在では物販スクールの講師としてコンサルも行いつつ、売り上げは月商2000万~2500万円をキープしている。YouTubeチャンネル(@navi913)でも情報発信中。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ