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“せどり”で毎月20万円稼いだ48歳女性が「もう限界」、OEMで“自分の人生”を取り戻すまで

 皆さん、こんにちは。「物販NAVI」を運営している物販コンサルタントの船田寛と申します。
船田寛

「物販NAVI」を運営する物販コンサルタントの船田寛氏

 これまで全6回にわたって「自社ブランドOEM」についてお伝えしてきましたが、大きな反響を得て、連載を延長させていただくことになりました。第7回目は、私が教えているスクールの生徒Eさん(48歳・女性・既婚)の事例をご紹介します。  Eさんは長年、タイで働いていました。しかし不妊治療をきっかけに正社員の仕事を退職し、その後は自社ブランドOEMに挑戦することに。「自分には何もない」「このまま老いていくだけ」と考えることしかできなかった彼女が、どのようにして人生に“自分らしさ”を取り戻していったのでしょうか。

タイ人の男性と結婚・離婚するも「簡単には帰国できない」

タイ

※写真はイメージです。以下同

 とても明るい性格で、他の生徒さんから人気者のEさん。しかし、その笑顔の裏で、彼女の人生は波乱続きでした。 「20代の頃に友達と旅行で訪れたタイに魅了されてしまって。プーケットでスキューバダイビングをしたのですが、美しい海にとても感動したんです。物価も安いし、何度も1人で長期滞在するようになりました」  その後、Eさんは現地で出会ったタイ人の男性と結婚しますが、働かない、DV、浮気……と、様々な問題が浮上したのです。Eさんは仕事を3つも掛け持ちしながら努力をしたものの、結局は耐え切れず、離婚に至ったそうです。 「ただ、結婚する際に、両親や友人たちに盛大に送り出してもらった手前、離婚したからといって簡単には帰国できませんでした」

現地採用で化粧品OEMメーカーに就職

 Eさんは、このままタイで生活していくしかないと考え、日系物流企業で働くようになりますが……。 「それが、過酷でした。毎日、朝8時から夜22時まで働き、土日も契約では半日だけ出勤のはずが、18時まで残業しなければなりませんでした。しかも給料が安くて。手術をしなければならないほど体調を崩したこともあり、その会社は辞めて日本に一時帰国しました」  そのまま日本にいても良かったはずですが、やはりタイには愛着がありました。好きな気持ちが再燃したEさんは、術後の回復を待ち、タイに戻ります。そこで化粧品OEMメーカーの工場長補佐の募集を発見。 「日本の化粧品OEMメーカーの現地採用で、日本人でタイ語ができる人、さらに物流の経験がある人を探していたので、条件として自分にぴったりだと思ったんです。給料もいいし、家賃補助もある……すぐに応募しました」  Eさんは採用され、大手有名メーカーを担当するなど、充実した日々を送っていました。その会社で4年ほど働いていたのですが、予期せぬアクシデントに見舞われます。  タイには舗装されていない道路も少なくないのですが、ある日、職場から車で帰宅する途中に、事故を起こしてしまったんです。乗っていた車は廃車、Eさんの命にも関わるほどで「これはもうタイにいないほうがいいということなのかな」と悩んだ末に帰国することに……。
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仕事を辞めて不妊治療に専念するも「心にぽっかりと穴が開いていた」
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物販コンサルタント。自社ブランドOEMスクール「物販NAVI」運営。かつては大手物流企業に勤めるも給料が少なかったことから新聞配達や深夜の警備員などでなんとか生活。ある雑誌で「せどりで稼ぐ方法」の記事を見つけたことをきっかけに、2011年6月より国内転売をスタート。2014年9月に脱サラ、法人設立後は自社ブランドOEMで月収500万円を達成。現在では物販スクールの講師としてコンサルも行いつつ、売り上げは月商2000万~2500万円をキープしている。YouTubeチャンネル(@navi913)でも情報発信中。

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