欲しい商品が見つかったときは、値下げ交渉を行うのも手。瀬戸山氏は「『値下げはできません』と明言している出品者には通じませんが」と前置きしつつ、「出品者は売りたくて商品を出しているので、値下げ交渉はしても問題ない」と主張する。 「値下げ交渉を成功させるコツは、出品者側にもメリットのある提案をすること。たとえば、『ほかの商品もまとめて買いたい、梱包はセットでいいから値下げできませんか？』と提案するのは、梱包の手間や配送料を減らせるので、出品者側も応じやすい。メルカリ便ではなく、最安値の発送方法でお願いしてみるのもいいと思います」 　ただし、欲をかいて極端な値下げをお願いするのは、失敗のもとなので要注意。 「どれだけ値下げできるかは、商品の値段によっても異なりますし、出品者がどれだけ早く売りたいと考えているかによっても変わってきます。売れ残っている商品は値下げに応じてくれやすいと思うので、すぐに購入する必要がないものは、『いいね』をしてから値下げ交渉を提案するのも有効です」 　強引な値下げ交渉のほかに、購入後のキャンセルもトラブルになりやすい。“購入手続きへ”のアイコンを押し間違えた、子供が勝手に購入してしまったときなどは、「購入者側の都合でキャンセルするのは避けるべき」とも。 「購入者側の都合でキャンセルすると、運営に悪質な利用者だと思われてアカウントが停止されやすくなってしまいます。ですので、キャンセルしたいときはすぐに出品者に連絡し、双方の都合でキャンセルするようにしてください。 出品者側もトラブルになるのは避けたいですし、低評価を付けられたくないので、基本的にはキャンセルに応じてくれると思います。私やスクールの生徒さんも、『子供が間違えて押してしまった』とキャンセルの連絡を受けることがあります。本当かどうかはわかりませんが……穏やかに終わらせたいので応じるようにしています」 　相次ぐ値上げラッシュで家計がピンチのときだからこそ、メルカリを賢く利用してお目当ての商品をできるだけ安く購入したい。 ＜取材・文／黒田知道＞