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新車N-BOXvs中古ヴェルファイアはどっちがお得? 試算は“驚きの結果”に…

維持費を比較してみた

 さて、ここまでおさらいしたうえで、車両代の実質消費額(A)は以下のようになります。 ヴェルファイア2.4L A実質消費額:63万円(=購入額90万円―想定買取額27万円) ヴェルファイア3.5L A実質消費額:70万円(=購入額110万円―想定買取額40万円) N-BOX Custom    A実質消費額:約169万円(=購入額約239万円―想定買取額70万円)  そして、維持費は以下の通り。 ●ヴェルファイア2.4L(燃費:8km/L)  Bガソリン代(5年分):106万2500円 C維持費(5年分):58万2375円 合計(B+C):164万4875円 ●ヴェルファイア3.5L(燃費:6km/L)  Bガソリン代(5年分):150万円 C維持費(5年分):64万7375円 合計(B+C):214万7375円 ●N-BOX Custom(燃費:15km/L)  Bガソリン代(5年分):56万6667円 C維持費(5年分):20万7130円 合計(B+C):77万3797円

ガソリン代の試算

維持費の試算

最終的な試算結果は?

 そして、車両の実質消費額と5年分の維持費を合計した結果がこちら。 ●ヴェルファイア2.4L 5年乗った総額(A+B+C):227万4875円(月額37,914円) ●ヴェルファイア3.5L 5年乗った総額(A+B+C):284万7375円(月額47,915円) ●N-BOX Custom    5年乗った総額(A+B+C):246万5377円(月額41,089円)  

5年乗った場合の総額

 このように計算してみると、5年5万km乗る前提では、ヴェルファイアの2.4Lが最も安価という結果になりました。  軽自動車は圧倒的に維持費が安いものの、新車を買うという前提では本体代が高いため、車両の実質消費額では不利。それが影響し、リッターあたり8km程度しか走らないヴェルファイアよりも結果的に高い支払額となったわけです。  もちろん、この計算は、故障しない前提であるため、なにか不具合があって修理代がかかれば、順位は逆転するかもしれません。とはいえ、私の経験からトヨタ車は「かなり壊れないほう」であるため、ヴェルファイアの修理代がかさむということは考えづらいと思います。  また、超豪華仕様のヴェルファイアを買ったとしても、N-BOXにプラス40万円程度という結果。月々6000円程度多く払えば難なく乗れてしまうわけです。  今回、計算してみた結果、今便利なファミリーカーを買うのであれば、私は中古ヴェルファイアが最も良い選択だと感じました。  近頃の軽自動車は、豪華になっているとはいえ、20系ヴェルファイアほどの快適性は到底ありません。まして、「3.5 V Lエディション」となれば、その高級感は今でも色褪せないわけで、それが110万円程度で入手可能というのはとても良い選択だと思った次第です。 <文/斉藤由貴生>
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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