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暴走族の撮影中にまさかのトラブル。総長からは「避難してください」、“モンスター先輩”の乱入にゾッ――大反響トップ10

自分を犠牲にして仲間たちと編集部を守った総長

 我々が戻ると、総長たちが「迷惑かけてすいませんでした」と言って苦笑いします。 「あの人は先輩で、今ヤクザなんですけど……薬物中毒でちょくちょくこういうことがあるんスよ……。でも、総長が逃げちゃうとチームの奴らがマズいんで、話つけました」  私は“この人の根性半端ないな~”と感心しながらも、改めて“暴走族の総長の責任”の重さを目の当たりにしました。  それから撮影を再開したわけですが、もしもあのときに総長が「編集部の方々はいったん避難してください」と言ってくれなかったら……モンスター先輩に取材班が捕まっていたら……思い出すだけで震えてきます。  読者の皆さん、雑誌の編集者って大変でしょ?(こんなに危険な思いをする雑誌はなかなかありませんけどね……)  ということで、暴走族は、決して肯定できる集団ではありませんが、自分を犠牲にしてもチームのメンバーや編集部のスタッフを守ってくれた総長には今でも感謝しておりますね。 <文/倉科典仁(大洋図書)>
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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