優勝賞金1億3千万円の「KEIRINグランプリ」を大予想!元競輪選手解説者が選ぶ‟ガチの狙い目”は
一発勝負で賞金1億3000万!
1レースの優勝賞金としてギネス世界記録に認定されるほどの金額だけに、選手はもちろんのこと、見ているファンもアツくなる競輪界最高峰のビッグレース「KEIRINグランプリ」が直前に迫ってきた。
今年は記念すべき第一回目が行われた立川競輪場で開催。グランプリの聖地と言っても過言ではないこの地で、最高の栄冠と賞金を掴み取るのは誰か?
そこで今回は、元競輪選手で現在は高知競輪などの予想配信で活躍中、JJの愛称でお馴染みの野本順三氏に、29日に開催される「ガールズケイリングランプリ」、そして30日に開催される「KEIRINグランプリ」の展望や見どころ、さらには狙い目となる車券の買い目まで徹底解説してもらった。
前編は「ガールズグランプリ」について解説してもらったが、後編となる今回は、30日に行われる「KEIRINグランプリ」についてのインタビューをお届けする。
昨年、平塚で開催されたグランプリでは4車のラインが組まれていたが、今回は2車ラインが3つ、単騎が3名とガラリと変わっている。この並びと9名のメンバーを野本氏はどう見るか?
——今回、注目すべきポイントはどこになるでしょうか?
野本:ラインを組む3人が内枠なんですよね。古性選手は1番車だから前受けもできるし中団もいける。佐藤選手も2番車だから脇本選手が前受けした時にその後ろを取れる。松浦選手も清水選手とラインを組むので、単騎勢は後ろになりそうですね。
——まずは誰が前受けするかがポイントになると。
野本:そうですね。前受けが9-1か8-2になるかで、かなりレース展開が変わってきます。脇本選手と新山選手では先行の腹積もりが全然違うと思うんですよ。新山選手が前受けしたら全突っ張りするんじゃないですか。番手の佐藤選手も年間通してそんなに1着が多い選手じゃないから、ここは2人で見せ場を作ろうと。脇本選手が前受けした場合は、一旦引いて捲りに回って、前でもがき合っているその上を行く感じですかね。
——清水選手のラインはどんな動きになるでしょうか?
野本:新山選手が前受けになったら、脇本ラインは後ろになると思います。そうなると、新山ラインの後ろが清水ラインに。そこで、脇本選手なり単騎の選手が押さえにきたら、新山選手は突っ張るから、清水選手得意の3番手発進になるんじゃないですかね。
単騎の利点と言えば、ラインを気にせず比較的自由に位置取りができる点。さらに、今回開催される立川競輪場のバンク特性を考えると、単騎選手にも十分チャンスがあると野本氏は語る。
——単騎の3人はどうでしょう?
野本:一番気持ちよく乗り込んできているのが眞杉選手ですよね。小倉で優勝して、気分的にもノッている状態。しかも、立川は直線が長いから踏んできたら単騎勢でも届いてくる可能性が高いんですよ。4コーナーからの捲りの上の追い込みが決まることが結構あります。
——たしかに立川は400バンクの中では若干直線が長めですよね。
野本:厳密に言うと、長いと言うより長く感じるんですよね。緩めのコーナーを立ち上がると真っ直ぐなので、選手心理として長く見えるんです。長く感じるから一瞬踏むのを躊躇してしまう。単騎勢はその一瞬をついて一撃を狙ってくるから、いかにバック通過の時点で単騎が中団から前にいるか、これが一つの注目ポイントになるでしょうね。
誰が前受けするかで展開が激変!?
立川だけに単騎選手も軽視できない!!
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
記事一覧へ
X(旧Twitter):@sagyosakurai
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ