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優勝賞金1億3千万円の「KEIRINグランプリ」を大予想!元競輪選手解説者が選ぶ‟ガチの狙い目”は

人気筋以外で狙い目となるのはココだ!!

競輪

昨年優勝した脇本雄太選手

 昨年のグランプリでワン・ツーを決めたのが今回もラインを組む脇本選手と古性選手。前回の覇者だけに当然人気となるのは明白。そこで、人気筋以外の狙い目を聞いてみた。 ——今回、人気の中心は脇本ラインになりますかね? 野本:まあ、この2人の折り返しが人気筋になるでしょうね。そんな中で意外と狙い目なのが清水選手かと思います。レースの流れを作るのが上手だし、今回は強引な先行をする必要もない、先行しても番手の松浦選手が何とかしてくれる。3つあるラインの中では、最も展開の幅があってやりやすいんじゃないですか。 ——清水選手が行って最後に松浦選手が差す可能性はないですか? 野本:その場合、松浦選手の差しよりも、その後ろにいる単騎の方が怖いですね。清水選手が捲りになって、ラインの後ろに単騎の選手がハマっていたら、松浦選手は多少でも残そうとするんですよね、感覚的に。でも、後ろの単騎選手はその手前から踏み込むんじゃないかと。そうすると、松浦選手は慌てて踏み込むことになるので、その分伸びを欠いてしまう。 ——となると、清水ラインの後ろにどの単騎選手がいるかも注目ですね。 野本:その一瞬の緩みをしっかり捉えて一番距離を踏めるのは深谷選手かなと。あと、気持ちよく走ってる眞杉選手がハマっていた場合も怖いですね。

自分がダメな時は仲間を優勝へ導く

 今回、人気の中心となる脇本選手と古性選手。だが、脇本選手は8月の落車で重傷を負い11月に復帰。その後のレースでも優勝はなく決して万全ではないと思われる状態で挑むことになるが……。 ——脇本選手は復帰して2か月弱ですが、その辺はどう影響しますかね? 野本:僕も選手として走っていたので分かるのですが、自分が万全じゃない時ほど、後ろのことを考えて走ります。調子が悪いからといって仕掛けなかったらラインを作っている意味がないですからね。今回、自分は勝てそうにない、だったら自分が犠牲になっても一緒にラインを組んでいる選手を勝てせようとするでしょうね。 ——これぞ競輪って感じですね。 野本:優勝はできなかったけど、ちゃんと後ろを引き出して、古性選手を優勝させたとなれば脇本選手の名前もしっかり残るし、来年もいろんな見方をしてもらえて注目を集められるので。
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野本氏が考える“ガチの買い目”は?
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パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai

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