更新日:2024年01月23日 19:58
ライフ

優良ドライバーが「悪質な自転車に感じる不満と疑問」をぶちまける――大反響トップ10

歩行者視点で迷惑な自転車

自転車横断帯と横断歩道

自転車横断帯と横断歩道、そのセットがある

 自転車は、車道を通行するというのが原則でありますが、「自転車通行可」という看板がある歩道は、例外として自転車で走ってもオッケーとなっています。しかしながら、多くの人にとっては「例外的に歩道オッケー」というよりも、「自転車は歩道オッケー」と捉えられているようで、「自転車通行可」という看板がない、狭い歩道も自転車で走っているケースが多いといえます。  私は、歩道(自転車通行可ではない)を歩いているときに、前方や後方から自転車が来ると非常に複雑な思いになります。というのも、狭い歩道で自転車と鉢合わせると、その多くの場合、歩いているこちら側が自転車に道を譲る必要があるからです。  なぜ、ルールを破っている相手に対して、立ち止まって道を譲らなくてはならないのか。そう思いながらも、いちいち注意するわけにもいかず、その場を効率よく納めるために立ち止まり自転車に道を譲る自分。自転車が来るたびに、「車道を走れ」と思いながらも自転車に道を譲るしかありません。  また、以前あまりにもひどい自転車がいた際、口頭で注意してみましたが、相手の女性はムスッとした顔をして無視して歩道を走り続けてどこかへ消えていきました。  さらにひどいのは、街をパトロールする警察官も、歩道を自転車で走っているケースが多い点です。  先日私は、知り合いとお寿司屋さんに行ったのですが、お店を出た際に店主と記念撮影をするというので写真を撮っていました。そこに自転車に乗った警察官がきたため、私は道を譲ったのですが、寿司店の店主は少し怒っていました。話を聞けば、そこは「自転車通行可」ではない歩道らしく、「なんで警察官が違反するんだ」と呆れていたわけです。

横断歩道と自転車

 そして、もっとひどいのは横断歩道だといえます。横断歩道は、その名の通り、「歩行者」のためのもの。自転車のためではありません。  自転車には、「自転車横断帯」というものがあるわけですが、それと横断歩道との区別がつかない人が多いといえます。  これは、運転免許を持っている自動車ドライバーでも区別がついていないようです。昨今、“歩行者がいる横断歩道で道を譲らないクルマ”が問題視されていますが、それを気にしているのか、横断歩道前で停止している自転車に対しても道を譲ろうとするクルマがいます。  その自転車の人が、自転車から降りている状態で、自転車を押して横断歩道を渡るなら歩行者ですが、「自転車にまたがった状態」ならばそれは車両。つまり、横断歩道にまたがった状態の自転車がいたとしても止まる必要はありません。前方のクルマが、自転車がいる横断歩道であえて停止した場合、そのクルマの後ろでブレーキを踏む私は、迷惑かつ危険だと感じます。横断歩道でクルマに譲ってもらえるのが「当たり前』」という認識が自転車ユーザーの中で広まってしまうと、事故に繋がりかねません。  実際、今でも「自分が歩行者だと思っている自転車」が、逆走状態でクルマめがけて突っ込んでくることが多くあります。クルマを運転していて、交差点で左折しようとする際、反対側から「自分が先に渡る」といわんばかりに、すごい勢いでこちらに向かって飛び出してくる自転車がいます。  同じことを原付きバイクがやったら、ひどい交通違反に見えるわけですが、不思議とそういったことをする自転車は多く、問題視されていないわけです。  自転車ユーザーは、そんなに自分が「優先」になって横断歩道をわたりたいなら、自転車から降りれば良いのです。自転車を押して歩いている状態であれば“立派な歩行者”となります。 「クルマが止まってくれる」「クルマは先にいかせてくれる」と、クルマにブレーキをふませて、先に行こうとする行為は迷惑ですが、自転車の速度でそれをやると、とても危険であります。  また、自転車の警察官が横断歩道(自転車通行可がセットない横断歩道)を当たり前のように逆走状態で走っているケースも目立ちます。私がよく走る交差点を左折する際、高確率で前方から自転車に乗ってくる警察官を待つ状態となるわけですが、いつも複雑な気持ちになります。 (編集注:道路交通法によると、横断歩道では自転車を降りて渡らなくてはいけない、という法律はありませんが、「歩行者の通行を妨げるおそれのない場合を除き」という但し書きがあります。また、自転車横断帯がある場合、自転車はその横断帯を使って横断しなければなりません。ただし、自転車に乗った(サドルにお尻のついた)状態では、筆者が記述するとおり、自転車は軽車両扱いとなるため、歩行者と同様に“優先”されるものではありません。2023年4月23日追記)
逆走 自転車

歩行者がいないことを確認して、左折中のクルマ。そこに向かって飛び込んでくる逆走自転車

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ルールが分からない部分も
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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