更新日:2024年12月04日 15:18
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“15年間フルーツしか食べない人物”に起きた驚きの変化。「ラーメンもお菓子も食べたいとは思わない」

きっかけは「フルーツへの誤解を解くため」

――そこから、なぜほぼフルーツだけの食生活をするようになったのですか? 中野:医療関係の方がよく、「フルーツは甘いから食べ過ぎ」などと注意されますが、フルーツの食べ過ぎについて、人の体で調べた研究がなかったからです。地球の樹を増やすにはみんながもっとフルーツを食べるのがいいんだけれど、食べ過ぎや食べ方に関する不安をぬぐう必要があります。 ――確かに「食べ過ぎ注意」というイメージはありますね。 中野:「フルーツは甘いから糖尿病になる」「フルーツは果糖が多いから中性脂肪を増やす」など、医学的に誤ったことを、医師や栄養士などの肩書のある方が、病院やメディアなどでしばしば吹聴するので、日本ではフルーツに対する誤解が広まっています。 ――あくまでデザートとして少量食べる程度のものだと。 中野:そうです。肩書きもなく医者でもない私がフルーツの良さをどんなに熱く語っても、誰も耳を傾けてくれません。だからこそ、私自身が体を張って調べてみようと思ったんです。フルーツを食べ過ぎた場合に起こる影響について研究した人はどこにもいませんでしたから。

15年間、他の食べ物を食べたいと思ったことがない

――単純に“飽きる”ということはありませんでしたか? 中野:ないですね。みなさんも、水やお茶を毎日飲むと思いますが、飽きることはないですよね。私は、夏ならスイカで冬ならみかんを、水やお茶の代わりに食べているので、飽きることはないです。 ――理屈上はわかりますが、私ならどうしても他のものを食べたくなってしまいそうです。 中野:実は、実験開始の前の年に3週間、“フルーツだけ生活”を試して、比較的たやすく達成できたんですね。でも、それは「3週間後には好きなものが食べられる」というゴールが見えているからできたことなんです。実際、期限を決めずに始めた時は、2日ともたずに、何度か失敗しています。 ――街に出れば、いい匂いもしますし、ネットやテレビでも美味しそうな食べ物の情報ががわいて出てきますからね。 中野:そこで、この実験をはじめる直前の4か月は、死ぬまでに食べておきたいいものはないかを探して、一つずつお別れしていきました。おかげで、今回の実験を始めて15年、ラーメンもお菓子も食べたいと思ったことはないですね。
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出張時は持参し、現地で調達することも
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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