新NISA“成長投資枠”で狙いたい「米国高配当株」10選。配当金の再投資で大きく増やす
近年、米国株市場では高配当株がますます注目を集めています。特に2024年から始まった新NISAの導入により、非課税投資枠が拡大したことで、高配当株への関心が高まっているのです。そこで今回は、直近の米国経済市況と高配当株の魅力、特に注目すべき米国高配当株10銘柄を厳選して紹介していきます。
連日のようにS&P500が史上最高値の更新を続けていますが、実は米国経済は確実に減速しているといえます。それは米国労働市場における経済データからも読み解くことが可能です。
例えば6月4日に発表された4月の米雇用動態調査(JOLTS)の求人件数よれば、予想837万人に対して結果805万9000件と予想を大きく下回りました。続いて6月5日に発表された5月のADP非農業部門雇用者数(農業部門を除いた産業で働く雇用者数)は、予想17.3万人増に対して結果15.2万人増と予想を下回っています。そのほかの数値を見ても、米国の労働市場が弱回っていることを数字がはっきりと示しています。
ところが景気の不況は株価にとってはプラス材料となります。株式投資の世界には「悪いニュースは良いニュース」という格言があるように、景気が後退する要因となる悪材料の出尽くしによって、株価が上がる要素しか残っていない状況のとき、マーケットに資金が集まりやすくなり、株価が上昇するのです。
また米国株はAIブームによって恩恵を受ける「GAFAM+N」が相場の牽引役となり、S&P500も史上最高値を更新しています。こうしたなかで、ハイテク株のように目立ちはしないものの、実は新NISAによって注目したい投資のひとつが米国高配当株なのです。
新NISAでは、旧制度の一般NISAに相当する「成長投資枠」と、つみたてNISAに相当する「つみたて投資枠」を併用することが可能になりました。非課税投資枠の拡大や非課税投資期間の恒久化といった変更点が多くの投資家の関心を集めています。
特につみたてNISAを利用していた方にとっては、成長投資枠を活用することで、個別株にも非課税で投資する新たなチャンスが広がりました。
つまり新NISAを上手に活用することで、投資のリターンを効率よく最大化することが可能であり、その選択肢のひとつとして高配当株にも注目が集まっているのです。
6月の米国経済市況
新NISAでも活用したい高配当株
金融ライター、個人投資家。資産運用とアーティスト作品の収集がライフワーク。どちらも長期投資を前提に、成長していく過程を眺めるのがモットー。 米国株投資がメインなので、主に米国経済や米国企業の最新情報のお届けを心掛けています。Webメディアを中心に米国株にまつわる記事の執筆多数
X(旧ツイッター):@usjp_economist
記事一覧へ
記事一覧へ
【関連キーワードから記事を探す】
驚異の5年で3100%上昇!日本人も投資できる「韓国軍事株」のリスクとメリット、買い方を徹底解説
株主優待名人の桐谷さんが「トランプ相場で買った銘柄」20選を大公開。気になる優待もあわせて解説
50億円分の先物爆買いで一撃5億円をゲット!生涯収支70億円トレーダーに聞いた成功の秘訣
元外銀チーフディーラーがトランプ相場で“円を爆買い”したワケとは?1ドル=120円まで下がる可能性も
資産3億円投資家が伝授する「暴落時に大きなリターンを狙う方法」。買値からいくら下がったら損切りする?
この記者は、他にもこんな記事を書いています