インバウンド客で賑わう新宿ゴールデン街。バー店員が「半年で英語を話せるようになった」納得の理由
2023年の訪日外国人旅行消費額は5兆2,923億円で過去最高を更新。インバウンド客の増加に伴い、街の様相も変化している。ニセコや白馬など、地方の観光地の変貌ぶりがしばしば紹介されるが、東京の新宿ゴールデン街もそのうちの一つだ。
「店の前の通りはインバウンドのお客さんが常に行きかっています。看板が連なっている光景が面白いみたいでよく写真を撮ってますね。海外の方だけで満席になることもありますよ」
そう語るのは、新宿ゴールデン街のバーで働くかよ子さん。新宿ゴールデン街は海外のガイドブックにも掲載されているため、通りを歩くついでに一杯飲んでいく人が多いという。
「本当にたくさんの海外の方に来ていただいていて、日本語より英語を話している日もあります。最初は言葉が理解できないこともあったけど、半年ほどで接客には困らないくらいの英語力を身につけることができました」
かよ子さんのもともとの英語力は「何回か1人で海外旅行に行ったことがある」程度。店員と客である以上、定型の会話が多いことは予想できるが、半年で英語が話せるようになるというのは驚きだ。
「海外のお客さんは次から次へとやってくるので、トライ&エラーを繰り返していくうちに少し話せるようになりました。どうしても理解できなかったら翻訳アプリを使っていましたね。正しい文法は使えてないかもしれないけど…ある意味“生きた英語”を勉強できてる気がします」
また、英語上達の要因として「ゴールデン街の環境が大きい」と続ける。
「皆さん、アクティビティのように日本人との会話を楽しんでくれます。英語が伝わらなくて怒られたことなんて一度もなく、積極的に話しかけることができました。あと私は歌とギターが得意なので、困ったときは演奏で盛り上げています(笑)」
インバウンド客で賑わう新宿ゴールデン街
英語上達に適した新宿ゴールデン街の“環境”
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