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美容室経営の知られざる裏側「従業員のトラブルに気をとられてハサミを握っている時間がない」

不倫の末に妊娠させてしまい……

「過去にある女性美容師から、急にやめると言われたことがありました。お客さんにも人気のベテランスタッフだったので、都内の他の店に移るのかと思いきや、故郷の東北に帰るとのことでした」 なんと彼女は妊娠していたのだという。相手は同じ美容室の男性スタッフで、妻子持ちだったようだ。 「表立って産むわけにいかないから、実家に帰ることにしたようです。彼女は『彼も店をやめて東北に来て、私と結婚して、一緒に店をやる約束になっている』と言っていたけど、そんな話は彼から一言も聞いていません」 彼に問いただしてみたところ「今の妻と別れるつもりはない」と言っていたらしい。彼女は実家で子どもを育てながら、現在も待ち続けているのだという……。

③裁判に気をとられてハサミを握っている時間がほとんどない

Aさんは「高級美容室はスタッフの年齢層が高いから、違うかもしれませんが……」と前置きをしてこう語った。 「美容師って病んでる子が多いんです。8割は病んでいると言ってもいい。病んでいる上に美意識が高いから、パパ活をしながら美容整形をする女の子もいます」 今や美容師は店の看板ではなく、個人のSNSで集客をする時代とのこと。彼らはスマホで写真を撮ることには慣れているため、自身のマッチングアプリやSNSのプロフ画像も感じが良い。そのため、パパ活において相手には困らないのだとか。 営業後にスタッフ同士で飲んでいる時に、ある若い女性美容師が「私、豊胸したんですよね」と言い出したのだという。 「彼女はパパ活で整形費用を稼いでいて、前から色々いじっていました。何かの施術に失敗して、片耳が聞こえなくなった程です。そこまでして綺麗になりたいのか、と呆れていたら、次は胸をいじったみたいですね」 彼女が自分から言い出したから、話題を振って欲しいのかと思い、別の男性美容師が「そうなんだ、どうだった?」と聞いたとのこと。すると後日、その女性美容師はAさんに「セクハラをされた!」と泣きついてきたのだという。
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和解金を支払って…
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ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

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