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私有地に無断駐車されても請求できるのは「数百円程度」…迷惑行為に対しては「合法的な予防策」あるのみ

“される側”は泣き寝入りするしかないのか

とはいえ、無断駐車をされる側にとってみれば、社会の安寧以上に、目の前の迷惑行為をどうにかすることが喫緊の問題となる。なにか合法的な施策はないのだろうか。 「なにより、事前に無断駐車を予防するような対策が効果的です。すでに多くの駐車場ではなされていますが、『無断駐車が禁止されている私有地』であることが認識されていない可能性もありますので、駐車できない私有地であることをしっかり明示することが大切です」 無断駐車が発生してからの事後の対応となると、法的に動きづらいもの。そのため、看板などでの明示だけではなく、さらなる予防策も効果的のようだ。 「カラーコーン(パイロン)などを置いたり、チェーンで土地を囲うなどをして、自動車が侵入できないようにすることで、無断駐車を防げます」 実際の判例で例外的な自力救済が認められたケースはほとんどないというが、「司法手続きによる解決が間に合わない緊急特別の事情がある場合にのみ、必要限度を超えない範囲で例外的に許されるもの」だと宮城氏。無断駐車対策には、なにより未然の予防ときちんとした法律の知識を持って対応することが肝要なようだ。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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