15年間で“48の資格を取得”した芸人を直撃。仕事も人脈も増えて「月収が3倍になった」ことも
吉本興業所属のお笑い芸人コンビ「女と男」の市川義一さん。彼には、他の芸人にはない特技がある。それは、資格を取得すること。
市川さんが、これまでに取った資格の数はなんと47個(取材前の時点。現在は48個)。カッパ生け捕りに必要な「カッパ捕獲許可証」なるものから、FP技能検定といった難しいものまでさまざまな資格を有し、芸人としてのキャリアに役立てているそうだ。先日は著書『「地味な資格」だけで人生は豊かになる』(Gakken)を上梓。資格の「意外なパワー」を、読者に紹介している。
多くの資格を取ったことで、市川さんの職業人生にどのような変化が生じたのだろうか? ご本人にうかがった。
――47もの資格を持っているのはすごいですが、これからも資格は取得していく予定ですか?
市川義一(以下、市川):そうなんです。実はすでに48に増えています。48番目は、日本唐揚協会の唐揚検定です。
きっかけは、小学4年生の息子といろいろ話していたときに、息子が『僕も何かしたいな』と言ってきたことです。『何か好きなことあるの?』と聞いたら、『唐揚げが好き』だと。そこでネットで調べたら、唐揚検定というのがありました。オンラインで無料の筆記試験があって、2人で一緒に取れました。
――そもそもの話にさかのぼりたいと思いますが、最初に取った資格は何ですか?
市川:ファイナンシャルプランナーの資格です。15年ほど前、芸人になって5年目になってのことです。
自分は大学を卒業して、金融機関に就職しました。ですが、芸人への夢が断ちがたく、1年で退職して吉本興業に入ったのです。23歳のことでした。相方を見つけて“女と男”というコンビを組んだのですが、ほとんど仕事がない。でも、4年目あたりから相方だけ仕事がバーッと入ってきました。一方で僕は、週1回あるかないかでした。
なんとか打開せにゃと思っていたある日、あるラジオ番組に出演しました。そのとき一緒に出演した人が、元芸人のファイナンシャルプランナーだったのです。当時この資格は、できて間もないものでした。その人に、『芸人の立場でおもしろおかしく、お金の話してみたら』と言われました。現役の芸人で、その資格を持っている人おらへんし、経済学部の出身で、金融関係にも勤めたからぴったりと思われたのですね。
それで、FP技能検定という試験を受けて、ファイナンシャルプランナーの資格を取りました。
今も増え続ける取得資格
出演者の一言でファイナンシャルプランナーの資格を取る
ライター、写真家、ボードゲームクリエイター。ちょっとユニークな職業人生を送る人々が目下の関心領域。そのほか、歴史、アート、健康、仕事術、トラベルなど興味の対象は幅広く、記事として書く分野は多岐にわたる。Instagram:@happysuzuki
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『「地味な資格」だけで人生は豊かになる』 資格は稼ぐだけのツールではない。 自信がつき、人脈と家族も豊かにする! |
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