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15年間で“48の資格を取得”した芸人を直撃。仕事も人脈も増えて「月収が3倍になった」ことも

ラグビーの経験がなくてもレフリーを目指す

――ご著書を読みましたが、お取りになった資格のなかで、ちょっと印象的だったのは、ラグビーC級レフリーです。そのいきさつを教えてください。 市川:吉本興業は、コベルコ神戸スティーラーズというラグビーチームを応援していて、運営も手伝っています。ファンイベントの司会とかですね。 吉本には、ラグビーに詳しいいわゆるラグビー芸人が何人かいます。ですけど、みな東京を拠点にする人たちで、関西にはいない。それでイベントをやっても、なんか盛り上がりに欠けるというのがありました。 そんなおり、相方が元ハンドボールの実業団選手だったことから、ファンイベントに呼ばれました。それで、自分がレフリーの資格取ったらいいのではと考えました。当時、日本はラグビーのワールドカップを2年後に控えていました。ワールドカップでも、この資格は活かせるかもとも思いました。

レフリーの資格のおかげで月収が3倍に

――なるほど。元選手ではない人が、ラグビーのレフリーの資格をどうやって取るのでしょうか? 市川:自分も、どうやって取るかわからなくて調べたら、筆記試験と実技があるとわかりました。筆記試験は勉強すればいいけれど、実技というのが不明でした。そこで、SNSで『ラグビーのレフリーの資格の取り方教えてください』と呼びかけたところ、『よかったらうちの高校に来ませんか』って、ラグビー部の顧問の先生からお声がかかりました。それでレフリーのやり方を実地特訓しました。 3か月後、試験を受けに行ったら、受験者が50人ぐらいいましたが、全員がラグビーの経験者。会場で『ラグビーやったことない人いますか?』と言われて、僕しか手を挙げませんでした。 実技の試験は、40分の草ラグビーを1人8分の持ち時間でレフリーをするというもの。ちょっとミスはしましたが、無事合格できました。 その意気込みが買われて、コベルコ神戸スティーラーズの応援リーダーという役目を与えられて、今も続いています。それとは別に、ラグビーの日本ワールドカップが開催された頃は、ラグビーに関係した仕事がめちゃくちゃ増えました。それで、一時は月収が3倍になったんです市川義一 いちかわ・よしかず 1980年、大阪市生まれ。大学卒業後、金融関係の会社に就職するも、芸人になる夢を捨て切れず、1年で退職。2003年に吉本興業に入社し、ワダちゃんと「女と男」のコンビを結成。ファイナンシャルプランナーの資格を皮切りに様々な資格を取得し、「資格芸人」として世に知られるように。著書に『「地味な資格」だけで人生は豊かになる: 資格で人生を激変させた『「地味な資格」だけで人生は豊かになる』(Gakken)がある。 公式サイト:https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=369 X:@yochi22222 Instagram:https://www.instagram.com/yochi2222/ YouTube「市川の最新家電チャンネル」 YouTube「女と男ちゃんねる」 <取材・文/鈴木拓也>
ライター、写真家、ボードゲームクリエイター。ちょっとユニークな職業人生を送る人々が目下の関心領域。そのほか、歴史、アート、健康、仕事術、トラベルなど興味の対象は幅広く、記事として書く分野は多岐にわたる。Instagram:@happysuzuki
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「地味な資格」だけで人生は豊かになる 「地味な資格」だけで人生は豊かになる

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