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15年間で“48の資格を取得”した芸人を直撃。仕事も人脈も増えて「月収が3倍になった」ことも

資産運用セミナーの講師の仕事が舞い込む

――その資格はどのように仕事に活かせましたか? 市川:お金の仕組みに詳しくなって、保険のことがよく分かったり、確定申告がラクにできるようなるなど、自分自身がそのメリットを体感しました。 具体的に一例を挙げますと、結婚を機に、生命保険に加入しようと代理店で相談しました。おすすめのプランを提案され、資料を持ち帰って妻と検討したのですが、おすすめのほうが得しないものだったのですね。代理店は儲かるものだったのでしょうけど、ファイナンシャルプランナーの資格と知識があることで、見抜けました――まさに実利に繋がったというわけですね。 市川:周囲の芸人さんは確定申告に詳しい人は少なく、専門知識があるということで、みんなが聞いてくるようになるなど、芸人の人脈も広がりましたね。 そこから仕事に発展し、資産運用セミナーの講師として100人ぐらいの人を前に講義をしたこともあります。資格の威力を実感しました。

好きなことに関連した資格を次々取得

――それで、いろいろな資格に目を向けるようになったわけですね。最初のうちは、どのような資格を取っていったのですか? 市川:自分が好きなことと関連する資格を優先しました。これは、初心者が資格をスムーズに取るためのコツでもあります。 食べるのが好きなので、日本茶検定とかチーズ検定とか食べ物に関したものを取りました。それから食品衛生責任者とかですね。それで、お茶の名店とかチーズを特集に組んだ番組のロケに行くなど、仕事につながっています。 ――YouTubeのチャンネルも資格ありきなんですか? 市川:はい。今も運営している“市川の最新家電チャンネル”につながった資格が、家電製品総合アドバイザーです。もともと家電が好きだったというのもありますが、『電気屋の店員みたい』と言われたことがあって、ものまねできるかなというのもありました。 この資格は、最新の家電に詳しければ取れるというものでなく、機械としての家電の仕組みに精通する必要があって、難易度はかなり高いです。なんとか3回目の筆記試験で合格しました。しかも、資格は有効期限があって5年ごとの更新なんですよ。でも、YouTuberとしてこの資格を有していることは、全然説得力が違います。頑張って、今も勉強を続けていますね。
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ラグビーの経験がなくてもレフリーを目指す
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ライター、写真家、ボードゲームクリエイター。ちょっとユニークな職業人生を送る人々が目下の関心領域。そのほか、歴史、アート、健康、仕事術、トラベルなど興味の対象は幅広く、記事として書く分野は多岐にわたる。Instagram:@happysuzuki

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「地味な資格」だけで人生は豊かになる 「地味な資格」だけで人生は豊かになる

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