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自民党総裁選、石破茂氏の勝利が「それほど意外な結果ではない」ワケ/倉山満の政局速報

小泉では太刀打ちできない。高市では危うい

第1回投票では、 高市氏が大健闘。議員票72、党員票109 石破氏は2位を死守。議員票46、党員票108 小泉氏はそれでも猛追、議員票75、党員票61 3位以下の議員票の争奪が決戦となった。 結局、岸田系の票は石破氏に流れ、逆転。これには立憲の代表が野田佳彦氏になったのも大きかろう。「小泉では太刀打ちできない。高市では危うい」の声が広まった。 野田氏の演説や討論が特に優れているとも思わないが、そういうイメージが広がっている事実が重要だ。 かくして、石破氏の逆転勝利となった。

野田氏の失笑人事、石破氏は如何に

ところで、国民はなぜ岸田首相が辞めたのか、覚えているだろうか。「政治とカネ」の問題である。あれ、庶民がやったら脱税である。それを組織的長期的に。総裁選でメディアジャックして、すっかり忘れさせた。 さて、石破新首相の支持率が余程低くない限り、早期に衆議院総選挙が行われるだろう。国民に審判の機会が与えられる。 真・青木率は、政権の命運も決める。国民がどのような選択を行うかが問われるが、まずは人事を見てからだ。 戦いは人事をやり切るまでだ。戦場で勝って人事で失敗して破滅した人物など、歴史上星の数ほどいる。野田氏は既に失笑を買っているが、石破氏は如何に?
1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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