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<漫画>「幽霊が一切出てこない話」に大きな反響が。“ホラーが苦手”な作者がホラー漫画を描き始めたワケ

「前代未聞」だからこそ得られるライブ感も楽しんでほしい

――いまでこそ人気作となっていますが、百物語がテーマだと、途中で連載が終了してしまうリスクが大きかったのではないでしょうか。 的野アンジ:そうなんです。だから、この百物語を描くにあたっては、売れることが絶対条件で始まりました。物語は確実に100個目に向かって突き進んでいくので、途中で路線変更などはできません。連載終了を告げられたら、それこそ読者は消化不良で終わってしまいます。ただ、評価され続けなければならないというプレッシャーは、私のなかでも作品のクオリティをあげる原動力になりました。現在は、多くの方が作品を手にとってくれたおかげで、このまま百物語を最後まで描けるのではないかと思っています。 ――百物語は、ついに終わりが見えてきました。的野さんより、物語の最後が楽しみになるようなメッセージをいただきたいです。 的野アンジ:いまからでも十分間に合うので、ぜひ百物語の終わりを一緒に迎えてくれると嬉しいです。先ほども話した通り、この物語は最後まで描き切ることが前提でストーリーが展開されています。「途中で終わったら洒落にならない。」そんな前代未聞の作品だからこそ、クライマックスに向かって進んでいく“ライブ感”を楽しめるのはいまだけです。まったく新しい漫画の楽しみ方として、ぜひ作品の終わりをリアルタイムで一緒に体感してほしいなと思っています。 <取材・文/川上良樹>
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次ページより『僕が死ぬだけの百物語』第八夜を特別に公開
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エンタメ好きなフリーライター。クリエイターやアイドルなどのプロモーション取材を手掛ける。ワンドリンク制のライブが好き。
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