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70歳で“愛知県の離島”に移住した男性。家も道も手作りで豊かな生活「定年後に何をするか決めておくことが大事」

「クレイ爺」が一人で手がけたものは…

[クレイジー老後]のススメ

パワーショベル操作もこの作業で初めて身につけた。土地周辺の道も自分で整備

建築業の経験がないにもかかわらず、ログハウスを一人で建てるのもなかなかの「クレイ爺」だが、そのほかにも一人で手がけたものが数多くある。 「まずは材料を運ぶための『道』を造ったね。あとは、雨でも焼けるように小屋付きで作ったピザ窯、島の海岸からユンボで石を持ってきて造った岩風呂、パッションフルーツやブラックベリーが収穫できる農園、モアイの彫刻なんかも造った。300坪ほどの土地を購入したのもあって、『何か作りたい』と思ったときにすぐ実践できるのがいいね」

75歳だが意欲は尽きない

今後は体力次第だが、孫と楽しめるツリーハウス造りやヤギやロバといった動物の飼育など意欲は尽きない。 「『もう定年後に何をするか決めておく』ということが大事。退職まで目いっぱい仕事を頑張って、その後から何か始めようとしたところで、気力も体力もついてこない。今のうちからプランをしっかり考えておくこと。やりたいことがある人生が一番幸せだと思うよ」 「クレイジー」と思われる生き方にこそ、我々の求める充足感があるのかもしれない。
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佐久島クレイ爺の歩み
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表紙の人/松本穂香

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