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イトーヨーカドーを見捨てられなかった「セブン&アイ」が窮地に…「日本を代表する企業」が海外勢に狙われる理由

ファミマを運営する伊藤忠商事が出資?

 そして今月11月に創業家である伊藤家からMBOの打診を受けていることをセブン&アイは発表しました。非公開化で買収を防ぐ狙いです。3メガバンクから融資を受け、買収額は9兆円にのぼる見込みです。まさかのファミマを運営する伊藤忠商事が出資するという報道も出ています。どのような形に帰結するのかは現段階では分からず、今後の動きには目が離せません。  セブン&アイが買収提案を受けたのは、ひとえに時価総額が低く安い会社と見られたためです。祖業に固執して不採算事業を早期に手放さなかったことに起因します。今回の買収提案劇は国内トップの企業といえど、安ければ海外勢に狙われるという好例を示すものです。今後、国内企業はより利益と株価を意識した経営を迫られることになるでしょう。 <TEXT/山口伸>
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 Twitter:@shin_yamaguchi_
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