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“あおり運転”してきた黒いワンボックスカーから「ヤバそうな相手が降りてきた」修羅場から一転、1000円札を差し出して謝罪するまで

車から男が降りてきた

運転 ある日の夕方、山道を走っていた青木由紀さん(仮名・40代)は、後方から異常なスピードで接近してくる車に気づいたという。 「車間距離が詰まる度に不安になりながらも、冷静に運転を続けていました」  そして、青木さんが「あおり運転の被害に遭っている」と確信したその瞬間、信じられない展開が待っていた。 「信号で停車した際に、運転手の男が怒りに満ちた顔で車から降りてきたんです。私の車に向かって歩き始めました。ドキドキしましたが、私は窓を開けず、警察への通報を考えながら冷静に構えていました」  その時、バックミラーに映ったのは、相手の車が坂道を滑りながら後退していく様子だった。運転手は必死に車を追いかけ制御しようとするも、まさかの失態に困り果てていたそうだ。 「どうやら、サイドブレーキをかけ忘れたようでした。山道の上り坂だったこともあって、車はどんどん後方に向かって滑っていきました」

運転手は自滅、もはや助ける気もなかった

 相手の車には同乗者がいなかったため、車を止めている間にサイドブレーキをかけてくれる人もいなかったそうだ。もはや、男性1人で車を制御しなければならない状況に陥っていたと青木さんは振り返る。 「バックミラーでその様子を見守りながら、私は思わず笑いそうになりました。もちろん顔には出しませんでしたけど……」  その後、男性がどのように対処したのかは分からないという。青木さんは、 “スカッ”とした気持ちでその場を去った。助ける気もなかったため、信号が変わるのを待ってそのまま帰宅したそうだ。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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