ライフ

新幹線の帰省ラッシュは“地獄”。泣き出す子供、指定席なのに「譲っていただけませんか?」に困惑

急におばあちゃんが泣き出して…

新幹線・混雑した車内 小宮山美乃さん(34歳・仮名)も、子連れの帰省で思わぬハプニングに見舞われた一人だ。 「私は主人が年末ギリギリまで仕事だったんで、ワンオペで子ども3人を連れて新幹線で帰省しました。  窓際の席には小学生の2人を座らせ、通路側の席に3歳の娘を抱っこして座っていました。小学生2人は持参したiPadに夢中で、娘も寝てくれてほっと一息ついていたところでした」  通路を挟んで隣の席のお婆さんが「かわいいね」と声をかけてきたという。 「子どもに話しかけてくれるおばあちゃんって多いじゃないですか。それで『手がかかって大変ですよ』と答えたら、いきなりおばあちゃんが泣き出したんです。  なんでも、おばあちゃんの息子夫婦に子どもができず、不妊治療をしていたけど、結局うまくいかなかったみたいで。 『孫の顔が見たい』と言いすぎて、お嫁さんに嫌われてしまったと。  おばあちゃんはおばあちゃんで、ご近所の友達から『孫はかわいいよ』と毎日言われてツラかったそうで」  約1時間にわたって「うちには1人もできなかったけど、3人もいいわね」と泣きながら話し続けたようだ。

実家に到着する前にHPゼロに

「初対面で話すには少しヘビーすぎましたが、私も姑に『また男の子?』『女の子が欲しい』としつこく言われていて、すごく嫌だった経験があったので、内容は違えど、孫に関する催促はだめだよねぇと思いました。ただ、もう何年も息子にも会えていないようで、そこは気の毒でしたね」  結局、話を中断できず、目的地まで話を聞き続けた小宮山さん。新幹線を降りたときは「どっと疲れが出た」と苦笑い。 「こんなことは滅多にないけど、やっぱり子連れには車移動がいいですね。実家に着く前にHPがゼロになりました」 <取材・文/吉沢さりぃ>
―[年末年始の憂鬱]―
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
1
2