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「横並びでジリジリと幅寄せ」“あおり運転”してきたサングラスの中年男性が、動揺した顔で警察に連行されるまで

一瞬で恐怖感に襲われた

車の運転席で落ち込む男性 友人との食事に向かう途中、松田智樹さん(仮名・60代)は、暗くて細い道を運転していた。 「街灯もなく、見通しも悪い状況でしたので、いつも以上に慎重な運転を心がけていました」  そんななか、突然後方から猛スピードで近づいてきた車にクラクションを鳴らされたという。 「このまま慌てて無理な運転をすれば、確実に事故につながると思いましたね。あおり運転の異常な動きに、一瞬で恐怖感に襲われました」  それでも松田さんは冷静になるようにつとめて、後方の車に道を譲ることにした。 「狭い道で急な動きをするのは危険だと思って、スピードを落とし、前方に見えた駐車場を目がけて進みました」

衝撃的な事故とその後…

 駐車場に車を停め、後方の車が見えなくなるまで“じっと待つ”ことにした。松田さんの横を通り過ぎる際、相手は窓から手を振り回し、何かを怒鳴っていたという。すると……。 「その車がカーブを曲がろうとした時、突然大きく車が揺れ、すごい音が響きました」  なんと、車はガードレールにぶつかり、ボンネットからは白い煙が出ていたそうだ。相手の運転手は気が動転しているのか、何度も周囲を見回し、頭をかかえたり髪の毛をかきむしったりしていた。 「すぐに2台のパトカーが現れて、警察官たちが対応していました。あおり運転をしていたようすは、監視カメラに写っていたので、証拠は十分だったと思います」  後日分かったことだが、この運転手は、過去にも何度も危険運転を繰り返しており、今回で運転免許が取り消されたそうだ。 「この辺りの道路を運転する人たちが安心できるようになったと思いますよ」  松田さんは、今回の事件が“冷静な判断が命を守ることにつながる”という教訓になったと実感しているそうだ。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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