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『うつヌケ』著者・田中圭一を救った最高のカレー「自作カレーが、回復のきっかけになったかも」

この年末年始にテレビ東京で大量放映されて、高視聴率をマークした『孤独のグルメ』。2025年1月には映画版の公開や、「孤独のグルメ博」の開催、関連本の出版と相次いで“五郎まつり”の様相だが、それだけ人は「一人メシ」に惹かれるのかもしれない。 では、多忙な職業に就くあの人は、仕事終わりにどんな一人メシを決めているのか?食への隠れたこだわりやいかに? こっそり現場を覗いてきた。

『うつヌケ』著者が振り返る「自作料理」の成功体験が与えた気づき

密着ルポ 100%[孤独のグルメ]食事は心の状態を示すサインの一つだが、孤独に“作る”という行為が精神の回復につながることもある。 漫画『うつヌケ』の著者・田中圭一氏はうつ病時代、外食に行くような元気はなかったが、唯一調子を上げられたのが「カレーを自作する」行為だった。 「何が回復に効くかは人それぞれで、自分にとって最善のチューニング方法を見つけることが重要だと思っています。自分にとっては、最高のカレーを作れたことが小さな成功体験となり、うつという長いトンネルを抜ける一つのきっかけになってくれたのかもしれない、と思っています」

田中氏を救った最高のカレーの作り方

そんな、田中氏を救った最高のカレーは、至ってシンプルだ。 「ハウスザ・カリーのルウを使い、規定量の水の代わりに、すりおろしりんご1個+規定量に足りない分の水で置き換えます。具材の人参、玉ねぎ、角煮用の豚バラブロックはあらかじめ炒めてから投入します。市販のルウはすでに完成品なので、大きく手を加える必要はないというのが私の持論です」 うつが寛解した現在、美味しさの感覚が戻り、冬季は自宅での鍋料理が何よりの楽しみだという。 「鍋つゆのポーションをいろいろ食べ比べています。豆乳胡麻だれ、ちゃんこ、寄せ鍋と、自分の好みの変化に気がつくことができ、興味深いですね」 食への小さな創意工夫は、心の栄養にも繋がるのだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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