更新日:2025年01月20日 12:38
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「嫌がる息子を中学受験させた」教育熱心な両親が“隠していた”過去。偶然見つけた“昔のアルバム”には…

 現在はひと昔前のようなステレオタイプな学歴社会ではないが、自身の学歴にコンプレックスを抱いている人が多いのは事実。実際、「もっと真面目に勉強しておけばよかった」と後悔している人も少なくないはずだ。  それは10代のころ、ヤンチャをしていた者たちも例外ではない。現在、某政令指定都市の区役所職員として働く山本正和さん(仮名・25歳)の父親はいわゆる教育パパ。ただし、高校中退歴があり、10代後半は暴走族の特攻隊長として鳴らしていた。  だが、そんな父親とは対照的に山本さんは、地元の難関私立中に進学。高校では生徒会役員を務め、大学も名門国立大と不良とはまったく縁のない生活を送ってきた。しかも、これは父親の意向によるところが大きかったという。

アルバムには特攻服姿の若かりし頃の父親の姿

教育熱心な親

※画像はイメージです。以下同

「周りに中学受験をする友達はいなかったから地元の公立中に行きたいと訴えましたが、『ガラの悪い連中も多いし、不良になったらどうするんだ!』って。当時は嫌々従いましたが、父の過去を知った今は、自分のようになってほしくなかったのだと理解しています」  ちなみに父親は49歳。もともとトラック運転手だったが20代後半で独立。現在は社員50人規模の物流会社を経営している。  父親が元暴走族という衝撃的すぎる過去を知ったのは大学生の時。押し入れで探し物をしていた際、若い頃のアルバムを偶然見つけてしまったそうだ。 「車検に絶対通らなそうな改造バイクに特攻服姿でまたがっていました。しかも、特攻隊長ってデカデカと金の刺繍入りです。父の額に剃り込みがあって、カメラに向かって思い切り睨んでいました。 面影があったので一発で父だとわかりましたが、ブレイキングダウンの出場者みたいなヤカラ系の風貌をしてたから思わず吹き出しちゃいました(笑)」

母親にも“知られざる過去”が

 そのことを母親に話すと、元暴走族であることを認めたうえで「お父さん、地元ではそこそこ有名だったのよ」とあっさり告白。  母親が父親と知り合ったのは暴走族を引退した後だったらしいが、デート中に挨拶してくる不良も1人や2人ではなかったそうだ。 「押し入れには母が若い頃のアルバムもあったのですが、高校時代は制服にルーズソックス。私服も派手でヘソ出しファッションも多かったし、どこからどう見てもギャル。  昔は母も父に負けず劣らずの教育ママでしたが、暴走族とギャルである意味似た者同士だなって。けど、母は恥ずかしがるどころか『お母さんも若い頃はイケてたのよ!』ってドヤってましたけどね」
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黒歴史を息子に知られ、動揺しまくりの父親
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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