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“あおり運転”してきた黒いハイエースの意外すぎる正体。運転手が青ざめた表情で平謝りするまで

運転手の正体は意外すぎる人物だった

作業服「私の祖父は建設会社の社長をしています。部下が会社で、『昨日、高速でチキりながら(ビビりながら)運転している軽自動車がいたから、後をつけてやった』と同僚に話しているところを、偶然聞いてしまったそうです」  知らないふりをして祖父は、その会話の中に入っていったという。 「へぇー、そんなことがあったんだ。どんな軽自動車だったの?」 「緑色のスペーシアっす。チンタラ運転してたんでマジでうざかったんすよ」 「あー、そういうことは、あのハイエースは君だったんだね! 君が追い回した車は私の孫が運転していたんだよ。ちなみに、助手席には私が乗っていたんだが……。あー、怖かった」  その瞬間、部下の顔は一瞬にして青ざめたのだとか。 「部下は平謝りを続けたそうですが、すでに警察には連絡していましたから遅かったですね……」  その後、“部下が逮捕された”ことを聞いた斎藤さん。部下はあおり運転の常習犯だったようで、初心者マークの車を見つけてはあおり運転を繰り返していたそうだ。 「祖父は、『部下をクビにはしない』と言っていましたが、部下のほうが気まずかったらしく、数日後に自主退職したそうです」

車内の和やかなムードから一転…

 松田大さん(仮名・20代)は、年末年始に家族で帰省するために、夜の高速道路を走っていた。 「久しぶりの帰省で、車内は楽しげな会話が飛び交っていました。道路も比較的空いていて、順調に走っていたんです」 しかし、そんな和やかなムードを打ち壊す出来事が起こった。 「後方から、猛スピードで迫ってくる1台のミニバンが現れました。はじめは、『追い越し車線に移って、そのまま追い抜くだろう』と思っていたのですが、車線変更せずに私の車にピッタリと張りついてきました」  危険を感じた松田さんは、休憩を兼ねてサービスエリアへ避難することにしたが……。 「ミニバンも同じサービスエリアに入っていったんです。何とも言えない緊張感がありましたが、そのまま高速道路へ戻りました」  しばらく走行していると、追い越し車線から先ほどのミニバンが現れた。「今度こそ、そのまま走ってくれるだろう」と思っていたのも束の間、松田さんの車を追い越した直後、ウィンカーも出さずに走行車線へ入り込んできたという。
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20キロほど続いたあおり運転の結末とは…
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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