恋愛・結婚

「似たような学歴、同じような収入」の2人が結婚しても十分に起こりえる…子供の「教育問題」が発生しやすい夫婦の特徴3選

①出身格差婚

 似たような学歴、同じような収入、同世代の2人で結婚する、いわゆる“同類婚”であったとしても、その出自や価値観が近しいものであるとはかぎりません。  どちらかが、必死に独学を重ねつつ奨学金を利用して大学をやっとの思いで出たタイプだったとします。反対にその相手は、内部進学や手厚い教育投資に守られながら悠々と学歴を得たタイプだとしましょう。  この2人の教育についての価値観が、大きく異なっている可能性が高そうなのは簡単に想像できませんか?  本人の意思と能力こそが重大で問題だと思いやすい前者と、親のサポートが保険をつくりうると思いやすい後者。家計に対する教育費のバランス感に大きな衝突が起きるばかりか、義実家からの援助や期待の大きさの違いによる軋轢が生じることもあるでしょう。  交際中は2人の人生経験の違いをただ純粋にたのしむこともできてしまいますが、違いが意味することを掘り下げないままでは、結婚後の雲行きはあやしくならざるを得ません。

②本人スペック格差婚

 つづいて、当人たちの“スペック”そのものに格差がある場合です。こちらは先に出した例と同様に、​​女性上昇婚の事例のみ取り上げたいと思います。  というのも、最近では女性が年上かつ経済力がある、男性側の上昇婚も存在しますが、この組み合わせでの教育問題エピソードは現状聞いていないからです。おそらくこうしたケースでは、家計を担う女性が教育方針についても先導しきるため、問題にならないのかもしれません。  しかし男性が年上・高学歴・高収入で、女性が若い・容姿端麗・学歴および収入そこそこないし低めの2人となると、問題は起きやすいようです。  こうした家庭において、妻は専業主婦として家庭のあれこれを一手に引き受ける立場になることがほとんど。くわえて、上昇婚のその名のとおり、生活レベルや身分に対する上昇志向が強いタイプの女性が、割合としてはやはり多いです。  そうすると、自分の子供にも最上級の教育を施して、有名学校に入れたいという思考に傾きがちなのもやむを得ません。しかも夫は夫で、「自分の子供なんだから頭がよくて当然。そうじゃないなら妻(の教育、遺伝子)が悪い」と直接言うか匂わせるだけかはさておき、プレッシャーを与えもするでしょう。  残念ながら、学業による成功経験のない側である妻が、子へエリート教育を行おうとしても、そう上手くいくものではないのは当然のこと。泥沼と化して、教育問題へと発展してしまいがちです。
次のページ
家庭不参加夫
1
2
3
4
結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など

記事一覧へ