恋愛・結婚

「似たような学歴、同じような収入」の2人が結婚しても十分に起こりえる…子供の「教育問題」が発生しやすい夫婦の特徴3選

違和感なく相手の本音を掘り下げていくには?

 私がよく「逆時系列の法則」と言っている、質問の重ね方がミソ。相手の現在の職業などを起点にし、幼少期までの相手の人生を辿るのです。 「どうして今そのお仕事をしているんですか?」 「大学の専攻から専門だったんですね。ではなんでそれを専攻しようと思ったんですか?」 「高校時代の趣味とか部活とかは関係ないんですか?」 「勉強一本だったんですか! じゃあ勉強はすごく頑張られたんじゃないですか?」 「親御さんの期待が大きかったんですね、応えられてすごい……。高校時代はともかく、小中では『もっと遊びたい!』といった反抗心とかはなかったんですか?」  このような会話であれば、結婚相談所でなく、マッチングアプリなどでの出会いであったとしても、なんら変な会話ではないはず! むしろ、話題に悩むこともないので、今お相手を探している最中の方はぜひ覚えておいてください。  自然であるにもかかわらず、ばっちり相手の生育環境と、それに対する思いまで把握できているのがおわかりいただけるでしょう。  ここで自分の感覚と相違があれば深堀りすべきですし、溝がどうにも埋められないように感じたら、そのときには、よりストレートかつダイレクトに聞くことも辞さないように。  また出会いたてだけでなく、交際期間中も折に触れてどんどんこの話題は深めていけます。ちょっとした思い出話をきっかけに、その背景事情と現在の価値観を聞く……。これこそがお互いを知り、ともに幸せな関係性を築いていくために必要な、大切なコミュニケーションです。

意見の対立を乗り越える姿勢は子供にとっても大事なこと

 結婚後も、このような「お互いをわかりあう」ための、実のあるコミュニケーションを続けていくことで、2・3ケース目のような事態はかなり避けられるはずです。  子供の教育には時間もお金もかかりますから、お相手の主張には必ずなんらかの理由があるもの。それを相互に把握したうえでこそ、意見の対立を2人で乗り越えていけるものではないでしょうか。  こうした姿勢は、夫婦間だけでなく、子供本人にとっても非常に大事なことです。2人のあいだでいくら問題がなくても、子供が置いてけぼりでは本末転倒ですから。  夫婦間に教育問題が起きたとき、子供こそが一番の被害者となってしまいます。わが子を大切に思う気持ちが逆効果になってしまうことがないよう、夫婦2人でしっかりコミュニケーションを取りつづけてください。 <TEXT/植草美幸>
結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など
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