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元セクシー女優が「ビデオ撮影の裏側」を暴露。現場が“地獄の空気”になってしまう最大の要因とは

 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半で引退を決意し、ライターへ転向。現在は鳥越アズーリFM「たかなし亜妖のモザイクストリート」で冠番組を持つなど、メディア出演も積極的に行っている。

元セクシー女優が語る「ビデオ撮影の裏側」

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 ビデオ制作の裏側を知りたい人は、かなり多いらしい。なぜか撮影現場はジメッとした空気で、みんなやりたい放題という変なイメージを抱かれがちだが、実際は一般の撮影業界と何ら変わりなく、ピシッと真面目でクリーン。皆さんの想像を大きく覆すレベルでちゃんとしている。  現場の裏側とはいってもネタを挙げたらキリがないので、今回は「待ち時間」について語りたい。ビデオ制作の現場において「待ち時間がゼロの現場はまず存在しない」といっても過言ではないだろう。  そもそも、なぜ演者に待ち時間が発生するのかを先に説明していこう。一旦動きが止まる理由は、ざっくり挙げると以下の通り。 ・セッティング ・自分の出番ではないから ・機材トラブル ・監督のこだわりが強い  他にも、たまに誰かの急病などのイレギュラーも発生するため、理由は本当に様々だ。監督のこだわりが強く、納得がいく状態になるまでカメラが回らないと待ち時間がどんどん延びる。控室にいる演者はゴーサインが出るまで何もできないため、ぽっかりと空いた時間をうまく過ごさねばならないのだ。  また、複数名から大人数の撮影の場合は絶対に待ち時間が発生する。その間をどう過ごすかは演者の自由だが、基本的に外出は認められず、撮影の邪魔にならぬよう控室に滞在するのがルールだ。いつ声が掛かっても良いように、準備万端の状態でスタンバイする。

演者が寝ている光景は“現場あるある”

 もっとも多い待ち時間の過ごし方は「睡眠」。楽屋では出番ではない演者の大半が寝ており、ソファなどあちこちで女優が横になる光景は“現場あるある”と言えよう。  体を休められて、何もできないイライラを防止するには睡眠が一番の策。空き時間が長ければ長いほど昼寝をしている率は高く、現場続きで疲れているか、早起きで睡眠不足の場合は短時間の休息でも有難く感じるものだ。  寝る時間がないか、眠くない場合は他の方法を取るしかないため、スマホをいじるに尽きる。動画を見る、SNSを更新する、電子書籍を読むなどして時間を潰して出番を待つなど。

スマホに飽きるとメイクさんや演者同士のお喋りに…

 しかし、待ち時間があまりに長すぎると昼寝も終わり、スマホにも飽きるので、最終的にはメイクさんや演者同士でお喋りするしかない。気を紛らわすために会話は必要不可欠だが、あまり規模が広くないスタジオや、楽屋とカメラを回す場所が近いと、声をマイクが拾う可能性がある。そのため、基本的には小声でのお喋りとなり、たまに笑いが起きると「静かに!」と注意が飛んでくる始末。  第三者からすれば「いろいろな過ごし方があるじゃん。楽しそうでいいね」と思われるかもしれないが、楽屋での行動は基本的に自由度が低いので、べつに楽しくはない。結局待ち時間とは暇なもの。誰もがさっさと終わらせて帰りたい感情を抑えながら、仕方なく過ごしている。
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待ち時間が長くなると“地獄の空気”になることも…
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
X(旧Twitter):@takanashiaaya

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