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エアコンを1年中、清潔に保つ方法…「クリーニング」のベストな時期や回数をプロが解説

自分でクリーニングを行うのは避けるべき

ダッククリーンサービス

プロによるエアコンクリーニングの様子

 インターネットで検索すれば、エアコンのクリーニング方法やエアコン洗浄スプレーなどの道具を簡単に調べられる。だが、「素人が自分でクリーニングを行うのはトラブルのもと」と石川氏は指摘する。 「市販のエアコン洗浄スプレーでは表面上の汚れしか取れません。内部のカビや埃を完全に取り切ることはできませんし、場合によってはパーツを痛めてしまったり、逆に汚れが落ちにくくなったりすることもあります。  クリーニング中に舞うカビや埃による健康被害も考えられますし、なによりいちばん心配なのは、故障のリスクが高いことです。実際に、自分でやってみてうまくいかなかったからうちに依頼する方も多いのですが、ネジがしっかりはまっていなかったり、パーツが故障したりしているケースも少なくありません」  また、業者にエアコンクリーニングをお願いする際は「口コミや実績をチェックして業者を選ぶのが確実」だという。 「最も頼りになるのは口コミの評価です。実際に作業をしてもらった方の評価をチェックしながら、実績も確認するといいですよ。実績は会社のサイトで公開していることもありますが、公開してないときは口コミの数でも確認できます。  あとは、料金や作業の流れもチェックすべきポイント。一般家庭用のノーマルタイプのエアコンだと、1台8000円から1万5000円程度。作業工数が増えるお掃除機能付きのエアコンは、1台1万5000円から2万5000円程度が相場の料金になります。  なかには1台5000円代で請け負う業者もありますが、表面やフィルターだけしか掃除しないという話を聞いたこともあります。高圧洗浄機を使って内部までちゃんとクリーニングしてくれるかどうか、事前に確認するようにしてください」

エアコンを清潔に保つためのメンテナンス方法

 エアコンは、日々のメンテナンスである程度までは清潔に保つこともできるという。 「いちばん簡単にできるのはフィルターのお掃除。1か月から2か月に1度のペースで、フィルターを水洗いした後、しっかり乾燥させてください。エアコンに貼るタイプのフィルターで、カビや埃を防いであげるのも有効です」  また、夏場は結露でエアコン内部に溜まった水気をできるだけ取ることが重要とも。 「夏場は、1度でもエアコンを使うと内部がすぐに結露します。そこで、外出する際や就寝時に、送風モードにして1~2時間運転させると、水が乾くのでカビを防げます。  送風モードよりも効果的なのは、暖房を使うこと。ドライヤーと同じ原理で、30度に設定して30分ぐらいつけておけば、エアコン内部に発生した熱であっという間に乾きます」  暖房でエアコン内部を乾燥させる頻度は、1~2週間に1度のペースが推奨とのこと。外出する日などに暖房をセットして、エアコンの内部を清潔に保ちたい。
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