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某掲示板に「社長の悪口」が投稿されていた。開示請求して浮かび上がった犯人は、まさかの…

開示請求して浮かび上がった犯人はまさかの…

「この事態を受け、役職者を集めて会議を開きました。参加した50代の営業部長に『掲示板に悪口を書いている人物はいないのか?』と問いただすと、『うちの部署にそんな人間はいません。侵害だ』となぜか激昂され、否定されました。その後、全社員向けに『掲示板に書き込みをしている人物は名乗り出るように』と警告。すると書き込みはしばらくなくなったのですが、『自分がやりました』と名乗り出てくる人物はいませんでした」 しばらくすると、また掲示板に悪口が書き込まれたという。 「騒動から3週間後ぐらいだったでしょうか、また社長の誹謗中傷が頻繁に書かれるようになり、弁護士を介して開示請求をすることになりました。その結果、50代の営業部長とその部下数名が家と会社から書き込んでいたことがわかりました。証拠が出ているわけですから、言い逃れはできません。社長が『なぜこんなことをしたのか』と問い詰めると、『会社に不満があった』と言うものの、詳細を明かすことなく、『退職します』と発言し、多くを語りませんでした。いづらくなったのでしょう」 ===== 勤務先に不満を持つ人は数多くいるだろうが、ほとんどの人は我慢している。当然、不特定多数が閲覧できる場所に書き込む行為によって、職を追われることもある。「ネットは匿名ではない」ということを、肝に銘じてほしい。 <TEXT/佐藤俊治>
複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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