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「MLB開幕戦」関連の報道が多すぎる。「ワールドカップ出場」が決まりそうなのに“影が薄い”サッカー日本代表

競技の垣根を越えた交流には大きなメリットが

 プロモーションにかぎらずチームや選手間でも積極的に交流を行い情報交換をすれば、互いの向上につながるはずだ。たとえば野球とサッカーでいえば、データの活用術は圧倒的に野球のほうがうまく活用している。もちろん、そっくりそのまま横展開はできないが、少なからずヒントは得られるはずだ。それに今となっては導入しているチームや選手も多いが、走り方を陸上選手からコーチしてもらうという取り組みも行われている。また、他競技選手の対談企画を何度か行ったことがあるが、ほとんどの選手が勉強になったという感想を持つ。  このような交流が広まればどの競技も向上へとつながり、日本スポーツ界全体をもう一段上へとレベルアップさせてくれるはずだ。

サッカー人気が低迷しているわけではない

 これまでサッカー人気が低迷しているような話をしたが、日本代表戦においてはまだまだ野球や他競技に負けず劣らずのキラーコンテンツであることは間違いない。ワールドカップの本大会ともなれば、視聴率はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)と同等クラスを見込める。さらに、バーレーン戦のチケットは完売している。それは6万人超を集客できる巨大なコンテンツという証なのだ。  今回予選突破すれば8大会連続での出場となり、もはや当たり前と思われがちでレア度には欠けるかもしれない。それでも今回は4年に1度しかない歓喜の瞬間を共に味わえる試合で、それはもう始まろうとしている。  大谷翔平をはじめとするメジャーリーガーもすごいが、イングランドのプレミアリーグで活躍する三笘薫や遠藤航らもすごい。ぜひ彼らが歓喜する瞬間をお見逃しないよう。 <TEXT/川原宏樹>
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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