“史上最短”で辞めた新入社員が明かす、ヤバすぎる職場「新人はツラいのが当たり前」上司はイジメを見て見ぬフリ
多くの企業が新入社員を迎え入れる春。新卒はもちろん、転職してきた人たちで職場の空気は一変する。とはいえ、せっかく就職したにもかかわらず、すぐに退職してしまう人もいる。業務内容や職場環境が合わなかったなど、人によって理由はさまざまである。
メディアでは新入社員の“常識はずれ”な言動にフォーカスされがちだが、当然、企業体質や職場の上司・先輩に問題があるケースも少なくない。
「能力次第で年収1000万円も可能」。そんな触れ込みに惹かれて入社した会社が「ブラック企業」だったら——。
吉野まどかさん(仮名)は、外国語教材を販売する会社に入った。求人情報には「語学力を活かせる国際的な環境」などの魅力的な文言が並んでいたが、入社初日から面食らってしまったという。
まず、驚いたのは待遇面だった。「能力次第で1000万円も可能」といっても最低賃金スタートで、成果が出てもほとんど昇給しない仕組みだったのだ。
さらに衝撃的だったのは、上司の態度である。
「前任者のことをみんなの前で『根性がない』『使えない』とボロクソに言っていました。後日その上司から電話がかかってきて、私は身構えてしまったのですが、なぜか『プー太郎(※無職になること)だけはダメだぞ。お前はやればできるんだ』と励ましてきたんです」
その不自然なギャップに、吉野さんは「これは飴と鞭の演出なのかな?」と背筋が寒くなったという。
職場の雰囲気も異様だった。事務所は薄暗いビルの一室で狭く、常に監視されているような感覚が拭えなかった。仕事内容も求人情報とは大きく異なる。
「営業のリストは自力でつくり、何十件も架電します。そんな毎日に疲弊し、1週間で3人の新人が辞めました」
勤務時間も、募集要項には「9:00〜17:00」とあったが、実際は「朝活」の名目で1時間早く出社することが半強制されていた。
「朝活は読書とかヨガではなく、通常業務を行います。圧力といいますか。朝がいちばん効率的だから、“やる気のある人”は早く来て仕事をしなさいって」
みんなの前で「根性がない」「使えない」

※写真はイメージです。以下同
「朝活」の名のもとに早朝出社を半強制
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスで様々な雑誌・書籍・ムック本・Webメディアの現場を踏み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者として活動中。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。趣味はカメラ。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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