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世の中には「善い人」「自分だけがイイ人」「カモ」の3種類がいる…投資家が“目指すべき姿”と理由

東京23区の中古ワンルームマンション中心に不動産投資を展開。現在、38戸の物件を所有し、資産額10億円、年間家賃収入4000万円の個人投資家・村野博基氏。氏は大事にしている投資哲学として「いつも善い人であろう」と掲げているそうです。反対に言えば「いつも善い人でなければ、いつか周囲から人がいなくなり、キツくなったときには助けてもらえず疲弊してしまう」と語ります。「善い人である」ことを、投資をする上で大事にする理由について村野氏が語ります。

写真はイメージです

「善い人であるべき」と考えるワケ

資産総額10億円強、年間家賃収入が約4000万円になっても私は絶対に決めていることがあります。 それは「善い人であろう」ということ。 善い人とは、自分の都合を優先して誰かから搾取して奪う人ではなく、周囲や相手のことも考えて、物事を適切に対処できる人でもあります。江戸時代に財を成し、商売の基本とも言われる近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」を体現した人が「善い人」とも言えるでしょう。 私は世の中には「善い人」「自分だけがイイ人」「カモ」の3種類がいると考えています。

1回10万円の仕事、いくらで受ける?

例えば、何かお願いしたとき「一般相場で1回10万円の案件がある」としましょう。”善い人”は仕事をお願いするときも、自分がその仕事を受けるときも、その適正価格である10万円で依頼したり、受ける人です。 一方、「知り合いだから特別にタダで受けてよ」や「仕事を依頼するんだから値引きとか、キャッシュバックしてよ」と依頼する人は“自分だけがイイ人”です。自分だけの都合を考えて、受ける側の事情を全く考慮していません。このような人は10万円の仕事を受ける際にも「今忙しいから100万円で!」とふっかけたりします。一発で稼ぐのであれば、それも選択肢としては有り得るかもしれませんが……。仕事をお願いした側が10倍で依頼したと知れば「あの人に依頼するのは割高だ」と思ったり「10倍の値段を払ったのに、このクオリティ!?」と感じてしまうことでしょう。“自分だけがイイ人”はその場では一瞬儲かるかもしれませんが、信頼が無いので持続的に仕事や案件を受けることができないのです。 「相手のことを考えて……」と仕事をタダで受けてしまう人は単なる“カモ”です。自分がその仕事をタダで受けることで市場価格を歪ませていることに気がついていませんし、高額で発注するのが嫌で損得でしか見ていない“自分だけがイイ人”に搾取されてしまう人です。このような人はタダでやってくれなくなったら、または高額支払いができなくなったら関係性を切られます。
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「善い人」であれば誰かがちゃんと助けてくれる
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1976年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、大手通信会社に勤務。社会人になると同時期に投資に目覚め、外国債・新規上場株式など金融投資を始める。その投資の担保として不動産に着目し、やがて不動産が投資商品として有効であることに気づき、以後、積極的に不動産投資を始める。東京23区のワンルーム中古市場で不動産投資を展開し、2019年に20年間勤めた会社をアーリーリタイア。現在、自身の所有する会社を経営しつつ、東京23区のうち16区に計38戸の物件を所有。さらにマンション管理組合事業など不動産投資に関連して多方面で活躍する。著書に『43歳で「FIRE」を実現したボクの“無敵"不動産投資法』(アーク出版)

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